無料トライアルご希望の方はこちらよりお申込みください。
詳細・トライアルはこちら!
人事担当者必見。入社者が活躍・定着するためのポイントや事例をご紹介します
1on1ミーティングは今や、マネジメント施策として定番となり、制度として取り入れている企業も増えています。
しかしその一方で、「業務進捗の確認しかしていない」「形式的にやっているが、正直、手応えがない」といったお悩みを伺うことも多いです。
本コラムでは、効果的な1on1ミーティングの進め方と、具体的な質問例をご紹介します。
1. 「管理」から「支援」へのシフト
かつてのマネジメントは、進捗管理や指示命令が中心でした。しかし、市場の不確実性が高まり(VUCA時代)、正解が一つではない現代において、上司がすべてを指示することは不可能になってきました。部下自身が考え、動く「自律型組織」への転換が求められる中で、マネジャーの役割は「管理」から、部下の能力を引き出す「支援」へと変化しています。2. 価値観の多様化と労働力不足
働き方改革やキャリア観の多様化により、給与や昇進だけでなく成長実感や社会貢献、ワークライフバランスを重視する社員が増えています。また、深刻な労働力不足の中では、一人ひとりのエンゲージメントを高め、離職を防ぐことが企業の重要なテーマとなっています。3. ハイブリッドワークによる、見えない悩み
リモートワークの普及によって、偶発的なコミュニケーション(雑談やちょっとした相談)が取りづらくなったという悩みが増えました。これに比例し、意図的に話す時間を確保する1on1の重要性が高まっています。1. 信頼関係の構築
心理的安全性を高め、率直な対話ができる関係を育みます。心理的安全性とは、「自分の弱みやミス、あるいは異なる意見を口にしても、このチーム(上司)なら拒絶されない」と信じられる環境があることです。1on1はこの土台を築くための機会となります。2. 部下の成長支援
内省を促し、自律的なキャリア形成・スキル向上を支援します。日々の業務に追われていると、部下はやりっぱなしになるケースもあります。1on1で過去の行動を振り返り、「なぜうまくいったのか」「次はどうすればいいか」という気づきを与えることで、経験を学びに変える経験学習サイクルを回すことを後押しします。3. 業務状況やメンタルの現状把握
日々の業務・心身のコンディション・悩みをタイムリーに把握します。特に、業務内容そのものよりもその業務をどう感じているかという主観的な感情にフォーカスすることも大切です。また、業務量の過剰や不足具合を確認することで、適切な支援を行ないやすくなります。4. 現場情報の収集
現場の第一線で、どのような状況が起こっているかを理解します。現場の課題、顧客の声、競合の動きなど、経営や管理職まで届きにくい生きた情報を吸い上げることは、組織の意思決定の精度を高めることに直結します。1. 定期的な実施
忙しさや業務都合に押されて予定が飛んでしまうというケースも少なくありません。そのため、予定を組んだうえで、定期的に実施することが信頼関係の土台になります。2. 事前準備
部下の基本情報や前回話した内容、共有すべき組織課題などを準備しておくことで有益な時間になります。3. 主役は部下。話すのは「2割:8割」
1on1の主役は部下です。話す割合の目安は「上司2割・部下8割」。部下の状況把握や成長支援、関係構築につなげるため、部下の話に耳を傾ける姿勢が重要です。
(1)アイスブレイク
いきなり本題に入るのではなく、まずは場の空気を和らげます。(2)テーマのすり合わせ
今日の1on1で何を話したいかを確認し、部下主導の時間であることを明確にします。(3)現状の把握(例:長期的なキャリアに関する話題の場合)
「最近どう?」という抽象的な確認ではなく、本人の状態を具体的に把握します。(4)内省と気づきの支援
答えを教えるのではなく、本人の内側から答えを引き出します。(5)次のアクションの確認
最後に、前向きな行動指針を確認し、上司としてサポートすることを伝えます。1. スモールスタート
全社一斉導入が難しい場合は、まず「新入社員(中途・新卒)」と「その上司」に絞って導入することがおすすめです。最も離職リスクが高く、かつ期待値の調整が必要なのは入社1年目です。ここで1on1の効果を実感してもらうことで、その後の継続的な実施を狙うこともできます。2. 記録(ログ)の共有と管理
1on1の内容を簡単な記録に残すことは、次回の対話をスムーズにすることにつながります。人事が管理する際は、あまりに詳細な報告を求めすぎないのがコツです。「実施したかどうか」「次回のアクションは何か」程度の簡潔なログに留めることで、上司の負担を減らしつつ、組織全体のコンディションを可視化できます。3. 上司への教育とフォローアップ
「何を話していいかわからない」という上司には、本コラムで紹介したような質問例を配布することも有効です。また、人事は1on1を通じて上がってきた組織的な課題(例:特定の部署に負荷が集中している、制度への不満など)を吸い上げ、経営や制度改善にフィードバックする役割を担いましょう。


本コラムでご紹介した進め方や質問例が、貴社の1on1ミーティングのより良い運用のご参考になれば幸いです。