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高齢者雇用について

法施行以降、「継続雇用制度を導入した」企業74%
高年齢者の「経験の活用」は有効だが、「世代交代の停滞」が課題
アンケート実施期間:
2015年12月16日(水)~2016年1月19日(火)
有効回答数:
438名

今回は、高齢者雇用について伺いました。
2013年4月に施行された「改正高年齢者雇用安定法」からもうすぐ3年。もっとも多かった企業の対応は、「継続雇用制度の導入」74%でした。

高齢者を雇用する目的は、全体の約7割が「経験や知識の活用」を挙げ、高年者が長年培ってきた知識や経験によって、顧客が増大した、高齢者の専門チームを稼動できたなどのコメントが集まり、現場で力を発揮する高齢者の姿が見て取れます。

一方、高齢者を雇用する上での課題として挙げられたのは、「世代交代の停滞」43%。若手が甘えてしまったり、スキル継承が上手くいかず、悩む企業の声が集まりました。

最後に、高齢者雇用について今後の方針を伺ったところ、「状況を見て、対応を検討する」「法定義務の範囲で対応していく」と答えた企業が、合計で8割。その理由についてもお聞きしています。ぜひ貴社の高齢者雇用の参考にしていただければ幸いです。

Q1
貴社の定年年齢は何歳ですか?
60歳:73%、61歳~64歳:2%、65歳:17%、66歳以上:1%、定年は定めていない:7%
Q2
2013年4月に「改正高年齢者雇用安定法」が施行されましたが、貴社ではどのような対応をされましたか?また、その対応を決定した理由を教えてください。
定年後の継続雇用制度の導入:74%、65歳以上への定年の引き上げ:9%、定年制の廃止:2%、その他:15%
定年後の継続雇用制度の導入と回答した方の理由
  • 経験豊富な人材の確保と後輩への指導を目的として導入。
  • 高年齢者雇用安定法の改定及び60歳でも十分に活躍できる業務があるため。
  • 50歳以上の就労者が多いため、定年延長には踏み切れず、従来どおりの再雇用制度の継続とした。
  • 労働意欲を尊重および、労働力確保の観点から、従来の規則「嘱託雇用」を拡大した。
  • 法的な制限をクリアするため。
  • 規則改訂を最小限とするため。
65歳以上への定年の引き上げと回答した方の理由
  • コスト的、コンプライアンス的に負担ではあるが、高齢化社会に向かっている以上は、シニア世代の知識、経験を活用する場を模索、創出することは企業の責務である。
  • 定年後の継続雇用制度の導入よりも、定年の引き上げの方がわかりやすいと考えたため。法令遵守。
定年制の廃止と回答した方の理由
  • 元気で働ける状態であればいつまでも頑張ってもらいます。
その他と回答した方の理由
  • 以前から定年65歳制だったので。
  • 健康な身体であればやめる必要もないため。
  • 該当する社員が現時点でいないため、今後の課題。
Q3
Q2 で「定年後の継続雇用制度の導入」と回答した方にお伺いします。
『ミドルの転職』(http://mid-tenshoku.com/) にて、ミドル層の転職意向者1612名に「雇用延長」についてアンケートを行なった結果、6割の方が「70歳以上の雇用延長制度があれば、転職を踏みとどまる」と回答しました。もし、現状で人材流出が防げるならば、「定年の引き上げ」を行ないますか?
はい:15%、いいえ:26%、わからない:59%
Q4
Q2 で「定年後の継続雇用制度の導入」と回答した方にお伺いします。
継続雇用後、変更した条件や勤務形態について教えてください。(複数選択可)
給与を変更する:84%、雇用形態を変更する:75%、勤務時間を変更する:27%、職務内容を変更する:27%、定年前と特に変更はない:11%、わからない:3%、その他:4%
「その他」と回答された方のコメントより
  • 勤務内容継続、後進育成、役職解除。
  • 週3日もしくは5日勤務の選択。
  • 嘱託社員ですが、健保・厚生年金の継続加入とする。
  • 再雇用後の労働条件は、個別に決定している。
Q5
Q2 で「定年後の継続雇用制度の導入」と回答した方にお伺いします。
継続雇用者の年間給与水準は、定年到達時の年間給与を100とした場合、比較して、何%程度になりましたか?
1~20%:2%、21~40%:4%、41~60%:25%、61~80%:44%、81~100%:25%、100%以上:0%
Q6
貴社の60歳以上の従業員の割合は、全体の何%程度ですか?
0%:28%、1~3%:29%、4~6%:18%、7~9%:8%、10~12%:8%、13~15%:3%、16%以上:6%
Q7
貴社での高齢者雇用の目的は何ですか?(複数選択可)
経験や知識の活用:74%、スキルやノウハウの伝承:56%、高齢者雇用安定法の遵守:43%、若手人材の育成・教育:32%、人脈の活用:24%、中高年社員のモチベーションアップ:16%、低賃金の労働力確保:14%、企業イメージの向上:5%、その他:7%
「その他」と回答された方のコメントより
  • 現状では、高齢者雇用は予定していません。
  • 社長のみ。
また、その目的は達成されていますか?高齢者を雇用してよかったことを教えてください。
経験や知識の活用と回答した方の達成度合いと、高齢者雇用でよかったこと
  • 知識に左右される業種の為、顧客が増大した。頼れる先輩・知識の伝承人がいる事で、教育の均一化が図れた。
  • ベストマッチのスキル保有技術者をチーム(平均年齢61歳)で稼働できた。
スキルやノウハウの伝承と回答した方の達成度合いと、高齢者雇用でよかったこと
  • 役員指導に役立っている。
  • 教育担当として所内の若手にノウハウやスキルを伝えていく役割を担い、若手の育成が形になっている部分もあります。
  • 高齢者の経験に基づく判断が若手とのコンビにより、成果が上がるとの狙いから、意図的に結成させている。いい方向ではある。
高齢者雇用安定法の遵守と回答した方の達成度合いと、高齢者雇用でよかったこと
  • 達成できている。高齢者を効果的に活かせている。
若手人材の育成・教育と回答した方の達成度合いと、高齢者雇用でよかったこと
  • 会社に対して、また社員(部下)に対して、よく行っていただいております。
  • 社内は勿論、プライベートも含め、若手の育成に大いに役立っている。
  • 目的は達成されています。高齢者の能力の活用が図れており、本人にとっても健康にも良いようです。
人脈の活用と回答した方の達成度合いと、高齢者雇用でよかったこと
  • ネットワークが重要な事業であるため、人脈の活用が有効に活かせている。
  • グループ会社との交流がスムーズにできる。
  • 業界内でのコネクションを活用できる。
低賃金の労働力確保と回答した方の達成度合いと、高齢者雇用でよかったこと
  • 多少年齢により衰えもあるかもしれないが、経験豊かなため重宝している。
  • 低賃金労働力としての確保は達成できている。
中高年社員のモチベーションアップと回答した方の達成度合いと、高齢者雇用でよかったこと
  • とても真面目に働かれて助かっています。社内のバランスが良くなると思います。
  • まだ判断ができるような状態ではありませんが、身近に定年後勤務される方がいることで定年前の従業員にも将来について判断や希望が見えるようになったと思います。
企業イメージの向上と回答した方の達成度合いと、高齢者雇用でよかったこと
  • 採用時の面談で、落ちついて長く働けることの安心感を、実態の数値として伝えることができる。
Q8
高齢者雇用の課題について教えてください。(複数選択可)
世代交代の停滞:43%、高齢者の戦力化やモチベーションの持たせ方:42%、処遇制度や評価制度の設計が難しい:39%、継続雇用後の仕事の確保:30%、高齢者人件費の負担:22%、特になし:13%、その他:5%
「その他」と回答された方のコメントより
  • お客様の年齢層との乖離。
  • ITトレンドについていけない。
  • 管理職であった社員の業務内容。
  • 本人の体力、視力の低下。
Q9
今後、高年齢者雇用についてどのような対応をお考えですか?
法定義務の範囲を超え、自主的に対応していく:12%、法定義務の範囲で対応していく:40%、状況を見て、対応を検討する:42%、わからない:5%、その他:1%
「その他」と回答された方のコメントより
  • 能力があれば年齢は関係なく対応したい。
  • 対象者がいないので具体的な対応は考えていない。
また、その理由についてお教えください、
法定義務の範囲を超え、自主的に対応していくと回答した方の理由
  • 若年層の採用が年々難しくなる状況を踏まえ、高年齢者が活躍できる、職場機会の創出が重要になり、組織力アップのチャンスはあるとか確信しています。
  • 長年働いてきた方には知識があるので大切にしたいから。
  • 企業の責務である。
  • 高齢化社会になっているから。
  • 年金受給年齢がアップ、少子化を考えるともう少し年齢の引き上げが必要だと思われる。
法定義務の範囲で対応していくと回答した方の理由
  • 人により老後の生活の考えが異なり、60歳で退職し、ゆっくり過ごす方や働けるだけ働きたいなど様々なので、できる範囲で対応していきます。
  • できれば、65歳を超えても雇用できる事業体系に持っていきたいと思っています。まずは、上場企業として義務を順守していく予定です。
  • Q3のような結果もあるため、今後は人材確保の面においてはケースバイケースで柔軟に対応していきたい。
状況を見て、対応を検討すると回答した方の理由
  • 数年後に人数が増加するため現状の制度を見直すことが想定される為。
  • 当該事例がほとんどなく、今後は体系的な取扱いとすべく方針を検討していきたい。
  • 後任の雇用進捗に合わせて、年齢層のバランスを考えたい。
  • 活躍いただける場があること、弊社としてのメリット、双方が幸せな結果に繋がることを考慮するため。
  • 最初の対象者が2年後に発生するため、先ずはその事例を踏まえ、その後の対応を考えたい。
わからないと回答した方の理由
  • まだ何も考えていない。
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