中途採用ノウハウ、ユーザー調査、法改正情報が満載!
「中小企業の新卒採用は、年々厳しくなっている…」
「インターンで早期化した分、採用数が充足できないと採用活動が長期化して疲弊…」
2024年10月現在、2025年卒の新卒採用をしている多くの企業から、悩ましい声が聞かれます。
特に25卒採用においては採用直結のインターンが解禁され、選考が早期化。加えて、超売り手市場に伴い学生の大手志向が増加するなど、認知度・リソース共に乏しい中小企業にとっては過酷な環境が加速しました。「来年の3月ギリギリまで新卒採用を続けていくものの、果たして結果に繋がるのか」という声も。
そこで今回は、『中小企業のための「25卒採用」最終ガイド』と題し、終盤戦を迎えた25卒採用で知っておくべき後期の学生像や、最後に実施すべき施策をまとめました。ラストスパートの参考に、ぜひご覧ください。
大学生活最後の夏休みが終わり、後期授業が開始している25卒生。卒業までの単位がすでに足りている場合は、卒論執筆と発表を残すのみという学生も。すでに企業から内定を取得している多くの人は、10月初頭に「内定式」に参加。一般的には、ほとんどの学生が就活を終えているかに見える状況ですが、ご存知の通り、実はそうではありません。就活を継続している学生像を、改めて把握しましょう。
「大手企業よりも中小企業の方が自分に合っているのではないか」
「出身地や、親元に近い場所で働いた方がよいかもしれない」
「就職浪人して、別の企業に挑戦するか、大学院への進学も視野に入れるべきか」
近年、もっとも増えているのが、この「就活これで良かったのか?タイプ」でしょう。就活が超売り手市場になっていることで、「思ったよりあっけなく大手企業の内定を取得してしまった」、「就活で苦労した友達の話を聞いて、自分はそこまで考えていなかった」と、自分の決定に不安になって、就活を再開(もしくは継続)する学生です。
たとえ内定式に参加していたとしても、学生からの辞退は発生するため、数年前には「オワハラ(就活終われハラスメントの略)」が話題になったことも。なんと今年は内定式後に「海外研修」に連れて行くというバブル期のようなニュースもあり、辞退増加に伴う大手企業側の引き留めが強化されていることが見て取れます。
「大手企業の選考でESが通らず、自分はダメだと思ってしまった」
「周囲の友人が内定取得したと聞くたびに、内定のない自分に自信がなくなった」
「卒業まで残り数カ月のため、最後に働く先を決めたい」
後期時点で、まだ内定を取得できていない学生の中で多いのが、この「就活初期で自信喪失タイプ」です。周りと一斉に就活をスタートしたものの、エントリーシート(ES)落ちや選考がなかなか進まないことで自信を喪失。友達の内定取得の報告を聞くことで、活動量が低下しています。
とはいえ、元々が倍率の高い大手企業にしかESを提出していない場合も多く、本来は優秀であっても表現のわかりにくさや、ちょっとしたボタンの掛け違いで自信を失っている人が多い印象です。卒業までの残り数カ月で内定を取得するため、就活を再開しています。
「4年の夏まで、サークル・部活動に集中していた」
「院試(または公務員試験)の結果が出て、一般企業に就職しようと思った」
自身の意志で、就活をずらして活動していた学生や、大学院への進学・公務員就職を志望していた学生が、試験後に進路変更をした場合です。後半戦からのスタートですが、大会や試験をやりきった経験があり、企業側からは評価しやすい傾向があります。
終盤戦と言え、大手新卒ナビサイト上では、いまだ採用を継続している中堅企業が数多く掲載されている状況です。特に、大手のグループ会社と比較して、中小企業の採用は厳しい状況です。DMなどで直接アプロ-チをする手もありますが、アクティブに就活をしている学生か判別がつきづらいという声も。
また、終盤戦の学生は残された時間が少なく、「エントリーできる企業を早く探して、選考を早々に進めたい」という気持ちが強まり、別のサイトや紹介サービスへの登録、そして大手ナビサイトではなくGoogle検索などの検索サイトで直接「新卒求人」を検索するなど、仕事の探し方が大きく変化する傾向があります。
具体的な「●●市 新卒 求人」といった、ある程度働く場所や職種を絞った検索キーワードを使い始めることも終盤学生の傾向と言えるでしょう。そのため、企業側は「エンゲージ」をはじめとしたGoogle検索等で求人が表示されるサービス上に告知の場所を変えて(増やして)、新卒求人を提示することが有効となります。
他にも、企業のクチコミサイトに登録している大学生も増えており、クチコミと新卒求人が連動できるサービスに告知場所を増やすことは検討の価値あり。最後の一手として、ぜひご検討ください。
一度就職したもののすぐに離職してしまった人、就職しないまま卒業してしまった人など、いわゆる既卒層を新卒扱いで採用する企業もあり、新卒採用の枠を広げることも終盤戦に検討したい施策の一つです。
もちろん第二新卒を中途枠で採用する手もありますが、新卒・既卒・第二新卒を別々のサイトやサービスで募集することは、企業側での進捗管理や進行が散漫になる要因です。しかし、「エンゲージ」のように、新卒・既卒・第二新卒を同時に募集できるサイトであれば、管理が容易になるはず。同一サイト上で採用枠を広げられることは、想像以上に管理の負荷を下げてくれるはずです。
ちなみに、「エンゲージ」はアルバイト求人も掲載可能。就活前の大学生1、2年生にアルバイト採用で接点を持ち、26卒以降の新卒採用に備えるという考え方も。幅を持たせた新卒採用を今から進めていくこともご検討ください。
図は、一般的な大学4年生の後期スケジュールです。2025年4月の入社式をゴールと置いた上で、企業側は終盤学生の学事日程を把握して、採用活動のリソースを配分していきましょう。(卒論の提出や発表時期は、各大学、ゼミによってまちまちのため日程表には入れていません)。
図のグレー部分の10月・11月は、後期の授業期間。ゼミや卒論執筆に突入しているため、企業と面接を実施するには、予定調整が難しいタイミングです。企業側としては、前述のとおり新卒求人の告知場所を広げていき、応募を受け付ける期間と振り切ってしまうのも一つの手です。緑色のお休みタイミングで、一斉に面接を実施していくようにスケジューリングすると、学生側も動きやすく、社内リソースも配分しやすくなるでしょう。
また、内定を出すタイミングが2月になった場合、ギリギリであっても3月に「内定式」や「同期・先輩との交流会」などを実施して、内定フォローをしていきましょう。入社後にギャップを強く感じてしまうと、「こんなはずじゃなかった」と早期離職につながりやすくなります。フォローをしつつ、社員からのリアルな情報を、早々にインプットすることでギャップが軽減し、入社後の定着・活躍に繋がっていきます。短い時間であっても、できる範囲で手厚くフォローをしていきましょう。
・アドネットワークにより、エンゲージに掲載するだけで、最大20サイトに自動掲載
・検索エンジンやSNSまで幅広く求人告知ができ、今まで出会えていない学生に出会える
・「求人」とあわせて「採用に特化したホームページ」も作成。
・文字情報では伝わりづらい「職場の雰囲気」が伝えやすいのも特徴です。
・「エンゲージプレミアム」のオプションとして、クチコミNo.1サイト「エンゲージ 会社の評判」との連携サービスや、学生に直接アプローチするターゲットオファーも利用可能です。
本特集が貴社の新卒採用の成功に繋がれば幸いです。
(人事のミカタ 編集長 手塚伸弥)