必見!すぐにマネしたくなる「女性採用」の取り組み
最後は、実際、どんな取り組みをすればいいの?といった具体例です。多くの企業の採用支援を日々行なうエン・ジャパン社員へのヒアリングを通じ、各社の取り組みをご紹介していきます。ぜひ、参考にしてください。
制度・福利厚生導入のポイントは「女性のライフイベント」
長く働きたいと考える女性が最も気にするのは「ライフイベント」。具体的には、結婚や出産・育児と並行して働いていけるか?という部分です。制度・福利厚生導入の際は、こういった部分に応えられるかどうか検討が必要です。
実施例
■子どもの看病休暇、半日休暇制度
■産休・育休取得の促進(レギュレーションや申請フロー等の設定)
■職場復帰前研修
■空調(冷房・暖房)、更衣室、トイレなど社内環境の整備
■社内託児所の設置
■社外託児所との提携
タクシードライバーやラーメン店店長など女性に人気とは言えない職種でも、採用成功したケースもあります。たとえば、託児所と提携を行なったり、洗浄や運搬など力仕事を代行できたり、「働く女性」の目線に立った取り組みを実施。平日休日の多いサービス業で、土日の休日を検討するといった企業もあります。
女性が長く働ける人事制度・勤務形態の導入
制度・福利厚生に関連し、「長く働きたい」といった女性に合わせた人事制度・勤務形態を導入する企業も増加傾向に。働き方・評価方法などを工夫しているケースもあります。
実施例
■時短勤務OKの正社員雇用
■家庭と仕事を両立したい女性専門の職位新設(独自評価基準の策定)
■在宅勤務(iPad貸与)
重要になるのが、時短勤務・在宅勤務で働く社員のマネジメント。共に働く上司や同僚の協力は欠かせません。特に子育てと並行して働くワーキングマザーは、「子どもが急に熱を出して…」といったトラブルがあります。こういった緊急事態にどう対応するか?単に制度を設けるだけではなく、各部門に協力を仰ぎ、きちんと対応できるような運用が欠かせません。
女性ならではの視点が活かせる仕事をアピール
女性ならではの目線・アイデアを活せる仕事内容を伝える企業も多いです(化粧品や美容品、女性をターゲットとした商品に関わるなど)。また、女性社員比率が高い会社であれば、商品・サービス、社内制度への意見が通りやすいなど印象を持ってもらうこともできます。
実施例
■化粧品や美容品、女性ターゲットの商品に携わる仕事
■社内制度への意見の通りやすさなどを伝える
■女性社員比率を公開する
1点、注意いただきたいのが、求人募集を行なう際は、例外である
ポジティブ・アクションを除き、「女性歓迎」「女性限定」といった記載は法令で禁止されているということ。事実情報として、どのくらいの女性が働いているのか?どのような場面で女性が活躍しているのか?といった部分を伝えるようにしなければなりません。
いかがだったでしょうか?「制度や風土や考え方を大きく変えていく」といった企業も増えてきました。ただ、経営層をはじめ、全社での協力がなければ、「女性採用・活躍」の推進は難しいもの。だからこそ、「全社で取り組むべき課題」という共通認識を全社で持っていかなければなりません。ぜひ、今回の特集を全社での協力を仰ぐ、そんな話し合いのきっかけにしてください。