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月刊「人事のミカタ」
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2018/09/05 UP
面接官の心得と、目的別に使える「40の面接質問」まとめ!
面接質問集 [新版]
要約すると
  • 求職者の7割~8割が、「面接」で入社意欲を増減させた経験あり
  • 面接官の心得!応募者の「見えにくい特徴」を見極める
  • 目的別に使える!40の面接質問!
「中途採用の面接官をしているが、面接官としての指導を受けたことはない…」、「面接中、応募者へ型通りの質問はするが、深掘りできない」、「面接後に聞き漏れがあったかと不安になる」。
そんな人事担当者からの不安や悩みに答える特集「面接質問集」は、公開後多くの好評を頂きました。そこで今回は、面接官としての心得やポイントを増補した「面接質問集[新版]」として公開します。面接についてのさらに深い学びになれば幸いです。ぜひご参考ください。
エン 人事のミカタ
編集長 手塚伸弥
求職者の7割~8割が、「面接」で入社意欲を増減させた経験あり
Q.この会社には入社したくない」と思ったことがありますか? Q.この会社に入社したい」と思ったことがありますか?

求職者へのアンケートでは、面接内容によって「入社したくない」と思った経験のある人は約8割。逆に面接内容によって志望度が向上し、「入社したくなった」経験のある人は約7割という結果が出ています。採用の成否を分けると言って、決して過言ではない面接。改めてポイントを確認していきましょう。

面接官の心得!応募者の「見えにくい特徴」を見極める
募者の見えやすい特徴と、見えにくい特徴

面接官の心得として大事なのは、面接においていかに「応募者の見えにくい特徴」を把握し、見極めるかということです。

上の図は、応募者の見えやすい特徴と見えにくい特徴を図示したものです。南極や北極の氷山のようなモデルですが、波線の上が、態度(礼儀・マナー)や経験の一部の見えやすい特徴。波線の下が資質・性格など見えにくい特徴となります。

即戦力を求める中途採用では、 面接に当たっての感じの良さ(態度)や、履歴書・職務経歴書から読み取れる経験・スキルを優先してしまいがち。これら見えやすい特徴の部分でわかることは、自社での「仕事内容・ポジション」に適合するか、つまりスキルマッチの部分です。

スキルマッチはもちろん重要なのですが、そこに加えて、氷山の隠れている部分である「資質・性格・価値観」が、自社の社風や働く社員の価値観に適合するかを見極められるかが、入社後の定着・活躍につながります。

面接官の役割は、応募者の「見極め」と「魅力づけ」
面接官の役割

上の図は、面接官の具体的な役割です。ポイントは「見極め」と「魅力づけ」を同時に行なうことです。

見極めについて

見極めの中には、「情報収集」と「評価・合否判定」があり、採用の可否を判定する情報を引き出す行為。そのため、見えにくい特徴である応募者の性格や資質などを引き出す面接の質問や、履歴書・職務経歴書から見えやすい特徴であるスキル・経験のファクト(事実)を引き出す質問が必要になります。

魅力づけについて

魅力づけの中には「情報提供」と「魅力づけの実施」があります。応募者が貴社から「選ばれる」のではなく、主体的に貴社を「選ぶ」ことができるよう情報提供を行なうことも重要になります。前述の情報収集によって見えた応募者の資質や性格に対して、自社の情報を正直に話すことが重要です。また、面接を通して、応募者が気づいていなかった自身の魅力や転職動機を言語化して伝えてあげることで、より強い魅力を貴社に感じるはずです。

面接のゴールは、お互いに良いプレーができた状態
面接官と応募者のゴール

上の図が、面接における面接官・応募者それぞれのゴール。目標を達成できた状態です。お互いに、良い情報が取得でき、判定ができる状態になって面接が終了できています。そして、応募者はさらに話したいことを話すことができた、聞きたいことを聞くことができた、つまりベストプレーができたと思うことで「波長の合う、良い会社と出会えた」と思いますし、志望度は向上します。

逆に、面接後に選考辞退した方に話を聞くと、「根ほり葉ほり色々なことを聞かれたが、結局何で判断されたのか意図がわからず…。内定をもらったものの、不安になり選考を辞退してしまった」、「面接官の方から一方的にお話をされ、自身のアピールや聞きたかったことが聞けなかった」という声も。面接官だけが目標を達成するのではなく、応募者の目標も達成できるように配慮して、面接を行ないましょう。

それでは、以下から厳選した面接の質問集をご参考ください。

本音を話すための「場作りに使える」質問

面接のゴールは、合否の判定に必要な情報を導き出すことです。そのためにはガチガチに緊張されている状態のほか、リラックスできていない状態ではいけません。まずは応募者の本音を引き出すための「場づくりに使える」質問をご確認ください。

  • 今日はここまでどのように来ましたか?
  • 当社まで何分ぐらいかかりましたか?
  • 昨夜はよく眠れましたか?
  • 今日はお仕事帰りですか?
  • 当社のことはご存じでしたか?
  • 筆記試験はいかがでしたか?
  • お待たせしてしまい、大変失礼いたしました。何分くらいお待たせしましたか?

誰でも回答できる質問です。合否がまったく関係ない、簡単なイエス・ノーの回答だけのため気楽でしょう。また、来社への感謝を伝えることや、面接官の自己紹介、面接にあたってのスタンスも説明するなど、応募者の緊張感をほぐすことにつながります。

Point!
面接スタート時の会話例
「今日は、面接にお越しいただき、ありがとうございます。」
「私、今回面接を担当させていただく、人事部の●●といいます。」
「私が面接において重視しているのが、入社後に活躍いただけるイメージを、お互いに持てるかどうかなんです。そのためにも、ざっくばらんにお話ができればと思っています。ただ、私自身、少し聞きすぎることもあるかもしれませんので、答えにくい場合は遠慮なくおっしゃってくださいね。
※面接のスタンスや、答えにくい時は無理に答えなくてよいことなどを、事前に伝えておくことで、本音を引き出しやすいという効果があります。
「職務経歴」を確認するための質問

職務経歴は、応募者の「具体的な経験」を確認する質問が基本となります。前述の見えやすい特徴を把握し、スキル面の判定材料になります。質問を工夫することにより「過去の事実」や「エピソード」にフォーカスして、より詳細な情報を引き出します。

  • では、自己紹介をお願いいたします。
  • (履歴書を確認し)経歴の中でも、×××以降から自己紹介をしていただけますか?
  • 趣味で○○をやってらっしゃるのですね?私も好きですね。
  • ○○県出身ですね。こちらにはいつくらいから出てこられたのですか?

まず、応募者の簡単な経歴を質問していきます。まだこの段階では、緊張がほぐれていない場合もあり、趣味や出身県など共通の話題や話しやすい質問を用いると、応募者との心の距離が縮まります。ある程度面接の場が温まってきた時点で、具体的な過去の経験を確認していきます。

  • どのような業務を担当されていましたか?また、ご自身での仕事の工夫を教えてください。
  • ○○についての知識はもっていますか?
  • ○○の経験については、何年ほどお持ちですか?
  • 業務を行なう上で、どのような目標を持っていましたか?
  • 誰と協力しながら業務を進めていましたか?
  • 業務を通じて最も努力してきたことは何ですか?エピソードも含め、具体的に教えて頂けませんか?

職務経歴への質問は、入社後の成果に直結するため、念入りに深掘りしていきたい項目です。意識すべきことは「事実(ファクト)をしっかりと確認」すること。そして、その事実を生み出したプロセスのエピソードを確認することです。どんな「業務」を担ってきたのか、そこで「どのような成果」を残してきたのか、「環境」・「対象顧客」・「目標」・「工夫」など、事実を確認していきます

Point!
上手く深掘りできない際の「接続的な質問」
職務経歴を聞いても、あまり事実が深掘りできない、会話が途切れてしまう傾向がある方は、以下の質問をしてみましょう。
●説明を求める質問
「…というのはどういう意味ですか?」
「…の点を分かりやすく話してください。」

●投げかける質問
「…についてどのように考えていますか?」
「…というのはどのようなことですか?」

●理由を求める質問
「…したのはどのような動機からですか?」
「…の時のいきさつについて話してください。」

●引き出す質問
「…と…との結びつきについて何か考えたことはありますか?」
「…の面で他に何かありますか?」

●究明する質問
「…についてもう少し詳しく話してください。」
「…の点は具体的にはどういうことですか?」

●反問的な質問
「…は逆ではないでしょうか?」
「その点は…に限らないのではないですか?」
基本となる質問に関連して、より多く応募者の話が聞きたい場合や、深く語ってほしい部分が出た時に有効になる接続的な質問です。職務経歴の確認だけではなく、汎用的に使うことができますので、ご参考ください。
「退職理由」を引き出す質問

退職理由を面接で確認するのは、入社後に同じように退職しないか、再現性がないかを見極めるためです。本音が出にくい場面ですが、表層的な情報収集で終わらないよう、上記の掘り下げる質問なども用いて会話していきましょう。

  • 退職を考えるようになったきっかけは何ですか?何が決め手になりましたか?
  • なぜ今、転職を考えていらっしゃるのでしょうか?
  • この条件があったら、現職に残っても良いなと思うものを教えて頂けますか?
  • 応募いただいた仕事とこれまでの仕事の違いはどのような点にあると思いますか?

応募者は、退職理由に関する質問に対して、必ず回答を用意しています。その回答から更に深く掘り下げていくことが重要です。退職理由を、会社や他人のせいにしている場合や、やりたい仕事がコロコロ変わっている場合は注意が必要でしょう。

Point!
第三者視点で退職理由を聞く質問
「前職で一番お世話になった方/鍛えられた方はどなたですか?
 今、その人に転職について相談されたら、何と言われると思いますか?」
退職理由を聞きだすことが難しい場合は、第三者の視点を使って質問する方法が有効です。
「志望動機」「仕事観」を聞く質問

志望動機に関する質問は、応募者の仕事観を探るための材料となります。また、同時に選社基準を聞いておくことで、自社の魅力づけを行なう際の有益な情報になります。

  • なぜ当社を志望したのですか?
  • 会社選びであなたは何を重視しますか?
  • 転職を通じて、当社に期待することはどのようなことですか?
  • 当社で働くことで、どのような目的を達成したいとお考えですか?
  • 今回の転職について、何を判断基準に応募企業を選択しましたか?

志望動機を確認する際は、何故当社に応募をしたのか、という会社への志望動機はもちろんですが、自社で働くことで何を期待しているのか、将来的にどのようなキャリアを積みたいのか、他にどんな企業を受けているのかを確認します。

その結果、必ずしも自社で実現できるとは言えないことを期待しているケースや、全く違う職種や業界を志望していて一貫性がない…、というケースが発覚することも。ここをしっかり確認しなかったがゆえに、入社後のミスマッチや早期退職の大きな原因になる可能性もあります。しっかりと確認しましょう。

Point!
労働観を確認する質問
「当社で活躍している人材については、どんなイメージをお持ちですか?」
「ご自身と比べてみるとどうですか?」
「○○さんが大切にされている『やるからには一番を目指したい』というお考えは、
 誰からのご影響が強いのですか?」
価値観(仕事観)の形成には、これまでの人生や、仕事環境、関わってきた人物から大きな影響を受けている場合があり、影響を受けた人物とのエピソードを聞くことで、労働観を把握できる場合が多いと言われています。ご参考ください。
「人間性」「性格」を見極めるための質問

上記の仕事観にも通じますが、見えにくい特徴である「人間性」や「性格」を把握するための質問です。スキルマッチ重視の面接の場合、見慣れない質問かもしれませんが、履歴書や職務経歴書には現れない部分の見極めに有効です。ご活用ください。

  • ご自身の強みは何ですか?その強みを、当社の仕事のどういったところに活かせると思いますか?
  • プライベートの友人は、あなた自身のことを、どんな性格だと思っているでしょうか?
  • これまでの人生において挫折したことは?その時、どう対処しましたか?
  • どのようなマネジメント(管理)方法が、あなたのベストパフォーマンスを引き出すと思いますか?
  • 前職(もしくは現職)の職場で、ストレスに感じていたことは何でしたか?
  • 過去の経験の中(学生時代・社会人含め)で、目標に向かって努力してきたことはありますか?そして、その目標を達成するために具体的にどのような努力をしてきましたか?
  • 3年後(もしくは5年後)どのようなキャリアを描いてらっしゃいますか?
  • 仕事に限らず、恒常的に学んでいること、勉強していることはありますか?
  • 働く上で、あなたのモチベーションを高めるものは何ですか?また、何があなたのモチベーションを下げますか?
  • ご自身の長所、改善すべき課題をそれぞれ教えてください。また、課題を克服する為に行なっていることはありますか?

前述の氷山モデルのうち、隠れている部分である「資質・性格・価値観」を聞く質問。上記を聞くことによって、自社の社風や、一緒に働く社員たちの価値観とマッチするのか、判断できるかどうかが重要です。

面接官の心得でも記載したとおり、ある意味この部分の質問に引き出しを持ち、的確に会話の中で打ち出せるかが面接官の腕の見せどころかもしれません。スキルはあっても、性格が配属部署のメンバーと合わない、というイメージがわいた場合は要注意。性格の見極めが入社後の定着・活躍につながります。

「その他」の質問

面接のゴールは、企業側は合否の判断ができる充分な情報を得たこと。一方、応募者は企業への入社判断ができる情報を得られたこと、ベストプレーができたことです。応募者が不完全燃焼にならないよう、最後に以下の質問をするとよいでしょう。

  • いろいろとお聞きしましたが、何か補足的に説明したいことはありませんか?
  • 何か言い残したことはありませんか?
  • 最後に自分のセールスポイントを今までの話と重複しても結構ですので話してください。
  • いろいろお聞きしましたので、今度はあなたのほうから質問はありませんか?

応募者にとっては、逆質問のチャンスであり、最後のアピールの部分。なかなか自分からは切り出しにくいという場合もあり、誘導してあげましょう。

まとめ

面接官が知っておくべき、面接の心得やゴールなど、前提部分を増補改定した「面接質問集[新版]」はいかがだったでしょうか。実際に使用してみることで、ヒアリング内容がより深くなり、応募者の本質に迫ることができるようになるはずです。ぜひご参考いただき、より良い面接を実践してください。

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