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2018/10/03 UP
求職者の選考辞退、内定辞退のホンネと、企業側の対策まとめ!
辞退の心理
要約すると
  • 中途採用において、選考辞退が「増えた」と回答した企業51%。
  • 求職者の5人中3人は選考辞退経験「あり」。その理由は「希望との相違」
  • 企業側の選考辞退対策!面接前、面接前日にすべきことは?面接官の対応!
「せっかく良い応募者が来ても、選考中や内定後に逃げられてしまう」。
昨今、そんな人事・採用担当者の声を聞く機会が増えています。人手不足により、求職者が優位な状況が続く採用市場において、「選考辞退」は悩ましい問題。応募者をいかに逃さず、選考、内定に繋げるにはどうしたらよいのか。今回は、求職者の辞退を起こす心理を改めて読み解くと共に、企業各社における辞退対策をご紹介します。貴社での辞退対策のご検討に繋がれば幸いです。
エン 人事のミカタ
編集長 手塚伸弥
中途採用において、選考辞退が「増えた」と回答した企業51%。
Q.直近1年以内の中途採用において、選考辞退は起きましたか?

最初に、直近1年以内で中途採用を行なった企業に、選考辞退の有無を伺いました。「はい」と回答したのは86%。採用を行なった企業の約9割で選考辞退が発生しています。

そして、「以前と比較して選考辞退の発生数に変化がありましたか?」という質問には、「増えた」と回答した企業が51%。売り手市場を背景に、選考辞退が増加していることが見て取れます。

選考辞退が起きやすいタイミングは、「ドタキャン辞退」「内定辞退」。
辞退が発生するタイミング

上の図は、選考において辞退が発生するタイミングです。①書類選考~面接前に発生する「面接前の辞退」と、面接前日・当日の「ドタキャン辞退」。②面接を行っている段階の「選考中の辞退」。③採用を決めて内定を出した後の「内定後の辞退」が挙げられます。

Q.辞退は、選考のどのタイミングで起きましたか?

上記のタイミングに基づき、企業側に選考辞退されてしまったタイミングについて伺いました。選考辞退されたタイミングで多かったのは、面接前日・当日の「ドタキャン辞退」58%。次いで内定を出した後に起こる「内定後の辞退」が56%。ある程度選考が進み、いざ面接前日、当日というタイミングで連絡が取れなくなる…、内定後に他社に入社を決められてしまう辞退など、 そこまでにかけた企業側の時間やコストを考えると、とても辛いというコメントが散見されました。

数年前は、とにかく応募できる企業に手当たり次第応募し、書類選考通過後に辞退する「面接前の辞退」が多かったのですが、近年、より選考が進んだ上での「ドタキャン辞退」や「内定辞退」が増えているようです。応募者側の傾向として押さえておきたいポイントです。

聞くに聞けない辞退理由!1600人の求職者に聞いた辞退の心理!

なぜ辞退は起きるのか。ここからは、その理由について求職者自身に聞いてみます。

「面接前日・当日のドタキャン辞退」をする心理とは?
Q.面接日の当日に選考辞退(ドタキャン)をしたことはありますか?

前述のように、近年採用を行なう企業がもっとも増えているタイミングとして挙げたのが、「面接前日・当日のドタキャン辞退」。「すっぽかし辞退」とも言われますが、実際に求職者側にドタキャン経験を聞いたところ12%。なんと約10人に1人の割合で、ドタキャン辞退経験があると回答がありました。

Q.面接日の当日に辞退しようと決めた理由は何ですか?(複数回答可)

求職者がドタキャンをした理由として挙げたのは、「体調が悪かった、事故など不測の事態が起きたため」40%。次いで「ネット上でよくない評判や噂を見た」22%、「他社での選考が通過した・内定が決まった」19%、「面接前に再考し、仕事内容や条件が希望と異なると判断した」17%と続きます。

また面接のすっぽかしは、応募者の事故・事件の可能性を想像し、不安になるという声も。せめて一本、連絡をしてくれれば…と思うものの、どんな理由ですっぽかし辞退をしたのでしょうか?

Q.辞退の「連絡はしなかった」方に伺います。その理由を教えてください。(複数回答可)

「辞退理由をどう言えばいいかわからなかった」がもっとも多く、41%。次いで「辞退が申し訳ないと思ったため」、「面接日程を失念していたため」、「連絡する時間がなかったため」が挙げられました。事前に連絡がもらえるよう、緊急連絡先の提示などを行っておくことが対策につながります。

内定者による「内定後の辞退」をする心理とは?
Q.内定後に辞退した理由は何ですか?(複数回答可)

せっかく出会えた内定者。お互いに相思相愛だったのに晴天の霹靂とも言える「内定後の辞退」。その理由について聞いたところ、もっとも多かったのは「勤務地・給与など条件の折り合いがつかなかった」40%となりました。次いで「社風が自分に合わないと思った」、「他社での選考が通過した・内定が決まった」が続いています。 選考中に、求職者の待遇に関するホンネや、自社とのマッチ度、他社の選考状況など正直に話をしていくことが辞退対策の鍵になります。

特に「待遇や条件」は、入社を決意するための重要なポイント。求職者からは「条件が最後の最後に提示される」「条件提示もなく内定承諾を促す企業が多々ある」ことに不満の声が上がっています。可能な限り自社の出せる条件を早めに提示しましょう。

書類選考通過者による「面接前の辞退」をする心理とは?
Q.面接前に辞退した理由は何ですか?(複数回答可)

「面接前の辞退」理由で、一番多くの回答を集めたのは、「応募後に再考し、希望と異なると判断した」、「希望に反したスカウトメールだった」。企業側にとっては、応募後に再考するよりも、応募前にじっくりと検討して欲しいと思うかもしれませんが、ちょっとでも良いと思った企業に応募する傾向は今後も増えそうです。ご注意ください。

また同率トップのスカウトメールに関しては、求職者側から「希望していない業界・職種にスカウトされた」「多くの人に同一の文面を送っているのだとわかるスカウトメールだった」と、辞退は当然という不満の声が散見されました。こちらは注意したい部分です。

面接過程の応募者による「選考中の辞退」をする心理とは?
Q.面接後に辞退した理由は何ですか?(複数回答可)

面接過程での辞退理由でもっとも多かったのは、「面接で詳しく知った仕事内容が希望と合わなかった」、「面接で知った勤務地・給与条件が希望と合わなかった」43%となりました。

仕事内容・勤務地・給与など、重要な希望条件を面接時に確認すると、「実は希望と異なっていた…」ということが起きたと不満のコメントが散見されました。面接に至るまでの情報量の不足や、誤解を生む表現、面接官と人事担当者の認識違いなどが起きている可能性があります。また、会社の顔となる「面接官の言動」のイマイチさも理由として散見されます。

企業側の選考辞退対策!面接前、面接前日にすべきことは?

選考タイミングごとの辞退の心理は、ご確認いただけたでしょうか?最後に、辞退の心理に沿った企業の対策の有無と、実施している内容をご紹介します。ぜひご参考ください。

Q.貴社では、選考辞退対策をしていますか?

選考辞退の対策をしている企業は53%。二年前の同様の調査と比較して5ポイント増加する結果となりました。企業規模に問わず、辞退が増えていることが見て取れます。では、実際にどんな対策が実施されているか伺いました。

Q.辞退対策の内容を教えてください。

具体的な施策は「書類選考後、通過者への連絡を早くする」が約8割ともっとも多く、次いで「面接日を複数日程提示し、選択できるようにする」となりました。上記以外でも、「選考前または当日に職場見学を行なう」、「書類通過のポイントや、評価など期待値もお伝えする」、 「最終面接の日程通知時に『自社での活躍を期待している』旨を伝える」、「面接日時を、応募者の希望日時にする」など、すぐに取り入れられそうな取り組みもフリーコメントで頂戴しています。

「具体的な施策」のエピソード
  • 密に連絡を取り、細やかなフォローを実施している点は効果が出ています。選考中の他社の人事担当者の連絡不足を引き合いに出して、弊社に心が動いてくれたことがあります。
  • 面接前日に連絡する事で、面接のすっぽかしは減りました。
  • 最終面接の段階で、給料の詳細や仕事内容、就業規則の説明を行っています。入ってから「違った」という相違をお互いに無くす為だと考えています。
  • 以前は内定辞退が多かったが、最終面接後に会社見学を行い、入社日までの面談を実施することで内定辞退はほぼゼロに等しい状況に。
  • 連絡を密に丁寧に取って、都合も考慮して選考を進めたことにより、迷っていた、連絡が全然ないもう1社よりも、当社を選んでくれて入社してくれました。
まとめ

応募者の心理をきちんと理解して、フォローをすることで辞退が減ったというエピソードが多く見られました。もし、増える「選考辞退」に手をこまねいている場合は、ぜひ上記の取り組みをお試し頂ければ幸いです。ぜひ、ご参考ください。

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