求職者の入社志望度がUPした「良い面接」
入社したいと思うほど、志望度の上がった理由。その中でもっとも多かったのは「面接官の人柄・印象が良かった」74.7%。続いて、「面接官が話しやすい雰囲気を作ってくれた」68.4%。圧倒的に面接官が、志望度を向上させる要因になっています。面接官次第で、採用が成功する確率が大きくアップすることがわかります。
では、誰に面接官を任せると良いか、どんなことを面接で聞きたいか、求職者に聞いてみます。
求職者が会いたい人、聞きたいことは?
面接官として会いたい人物。TOPは「直属の上司」83.4%。次点の「配属部署の先輩・同僚」48.3%を大きく離す結果となりました。一緒に働く上で、信頼に足るか、人柄が良いか、求職者側もきちんと見極めようとしていることがわかります。中小企業においては社長自らが面接での見極めをすることが多いかもしれませんが、その場合でも一緒に働く上長や先輩が同席した方がお互いの理解に繋がりそうです。
面接で聞きたい内容の一位は「給与」67.8%となりました。売り手市場が当たり前になってきた中、聞きにくいと思われていた「給与」を確認したいという求職者が増えているようです。順番では、福利厚生や休日休暇の確認等が、上位を占める結果となりました。ただし、これまで人気のあった聞きたい項目である「仕事のやりがい」よりも、「仕事の厳しさ」を聞きたいという人が多かったこと。
加えて、「会社の良いと思う点(アピール)」よりも、「会社の課題と感じる点(改善要素)」について聞きたいと答える求職者が多いことも特徴の一つ。良い話ばかりではなく、厳しい話を正直にしてもらえることで、入社意欲が向上する求職者に企業側もきちんと答えていくことが採用成功、ひいては入社後の活躍に繋がっていくでしょう。入社後のギャップを防ぐためにも、ぜひご検討ください。
エン 人事のミカタ 編集長 手塚伸弥
企業にとっては耳の痛い面接のホンネを、求職者から聞いた本特集。いかがだったでしょうか。どうしても採用選考の頻度が少ない中小企業。その面接担当者は、我流で面接をしていることも多く、無意識に応募者に圧力を与えている可能性があります。嫌われる面接の理由を見て、そのままはなくても近しいものがあった、と感じる方は要注意。
ぜひ、改善するとともに、良かった面接を参考に、応募者と向き合い、採用成功に繋げてください。