入社後活躍が実現されず、早期離職につながることで、個人は満足のいくキャリアが積めなくなり、再就職が困難になるリスクを抱えます。また、企業は採用・教育費や十分な人員を確保できないことによるビジネス機会のロスはもちろん、残留社員の士気低下・負担増加をまねくことになります。そうならないよう、中途入社者の活躍・定着を阻害している要因について確認しましょう。
中途入社者が活躍・定着しなかった要因の中でも、「衛生要因―給与・賞与、休日休暇、福利厚生、職場の物理的環境(立地、作業空間、設備、備品等)」についての不満に関して伺いました。
上位は「給与に不満があった」19.1%、「残業が多かった」15.5%、「労働条件(ノルマ等)の厳しさに不満があった」15.0%です。
従業員規模別に見てみると、「10名以下」の企業では「社会保険、労働保険の適用に不満があった」9.3%、「深夜手当に不満があった」7.2%と、「11名以上」の企業とは違う項目が上位にランクイン。反対に残業やオフィス環境についての不満は非常に低いようです。
「501名以上」の企業では、ほとんどのポイントが平均を上回り、中途入社者が衛生要因に不満を抱えやすいことがうかがえます。
上位は「給与に不満があった」19.1%、「残業が多かった」15.5%、「労働条件(ノルマ等)の厳しさに不満があった」15.0%です。
従業員規模別に見てみると、「10名以下」の企業では「社会保険、労働保険の適用に不満があった」9.3%、「深夜手当に不満があった」7.2%と、「11名以上」の企業とは違う項目が上位にランクイン。反対に残業やオフィス環境についての不満は非常に低いようです。
「501名以上」の企業では、ほとんどのポイントが平均を上回り、中途入社者が衛生要因に不満を抱えやすいことがうかがえます。
転職サイト、エージェント経由で伝えているという思い込みや、自社のことを理解しているだろう、勉強してきてくれているだろうと思う企業が多いとは思いますが、「実は伝わっていなかった…」という事象が多々起きています。 具体的には、会社のイメージや商品のブランド力があり、複数事業を運営するような大手企業ほど、転職者は一面しか見ていない可能性があり、勘違いも起きやすいようです。逆に単一事業の中小企業の方が、イメージにぶれがないことも上記調査から見て取れます。
入社後のギャップを低減させるために、事前に体験入社を勧める企業もありますし、そこまではできなくとも選考段階を進むごとに、転職者の認識と自社の認識が合っているか、すりあわせる努力は必要でしょう。ぜひ、参考にして、入社後活躍・定着につながる採用を行ってください!