2016年。各社が必要としている人材は?
2016年の採用において、増員を予定している人材クラスについて伺いました。最も多かった回答は「経験者・一般クラス」93%。「未経験者・第二新卒クラス」を求める企業は54%。若手〜中堅の経験者クラスの採用ニーズは引き続き旺盛な状況です。また、「管理職・マネージャークラス」「経営管理クラス」のニーズも昨年から増加しており、経験豊富なミドル層にも注目が集まっています。
83%の企業で「採用基準は変えない」と回答。
昨年と同一の職種・ポジションで、今年採用活動を行なう場合、「採用基準」を変更するかどうか伺いました。すると83%の企業で「採用基準を変更しない」という回答。一方、応募の間口を広げる等の理由で、「採用基準を下げる」と答えた企業は12%。昨年は6%であったため2倍になっています。それだけ採用が難しくなった結果と言って過言ではないでしょう。人材には妥協しないという企業がほとんどの中で、優秀な人材の取り合いはさらに拍車がかかる年になりそうです。採用基準の変更に関して、その理由を人事担当者に伺います。
採用手法は、「インターネット求人広告」「人材紹介」「ハローワーク」「縁故」。
最後に、採用において使用する予定の手法について伺いました。1位は「インターネット求人広告」70%。次いで「人材紹介」と「ハローワーク」が54%と同率2位。4位の「縁故採用」が昨年の22%から33%と大きく上昇しています。信頼のおける社員からの紹介は、採用確率も高いためと答える企業もありました。その他、アルバイト・準社員からの正社員登用制度を活性化させると言う声もあり、各社採用戦略に知恵を絞っていることが見て取れます。
エン 人事のミカタ 編集長 手塚伸弥
2016年の採用市場の予測と、各社の動きをアンケートした『企業動向予測レポート 2016』はいかがだったでしょうか?採用難易度は昨年同様高い、さらに上がるという予測が大半を占める中、人材ニーズを持つ各社はすでに対策を考え、動き出しています。もし、貴社が数年ぶりに中途採用を行なうのであれば、是非、今回の特集を参考に、採用戦略をご検討いただければ幸いです。