「辞退の心理2015」辞退者のホンネを公開！私が辞退を決めた出来事・一言

辞退者のホンネを公開！辞退の引き金となった出来事・一言

企業側での準備不足

●書類選考を通過して面接に行ったら、面接官に「君の書類、見てない」と言われた。（30代 / 男性 / メーカー）
●二次面接であるにもかかわらず、初めて面接するように一次面接と同じ質問をされました。（30代 / 女性 / クリエイティブ・マスコミ関連職）

面接官の言動・行動

●面接中、面接官同士が他の応募者の話を始めた。また、これまでの退職者の退職理由を挙げ、貴方はそんな理由で辞めないですよねと質問された。（20代 / 男性 / 事務関連職）
●面接開始直後、面接官がタバコに火を付け、一服し始めたことです。『バカにしてるのか？』と思い、翌日に電話して『選考辞退』を申し出ました。（30代 / 男性 / サービス関連職）
●面接中、面接官がスマホを触ってメールを確認していた。（30代 / 男性 / IT関連職）
●転職回数について説教された。怒鳴られた。（20代 / 男性 / 営業関連職）
●面接官の服装が清潔感のない様子で入社後に気になると判断した。（20代 / 女性 / 事務関連職）

求人情報との齟齬

●募集要項には「残業代全額支給、有給消化率９０％以上」と書いていたが、面接では「残業として認められた仕事内容じゃないと支給されない、有給も冠婚葬祭などの避けられない場合のみ使用を許可」など齟齬があったため。（20代 / 男性 / 事務関連職）
●求人票記載内容と面接時の説明に違いがあった。（30代 / 男性 / その他技術関連職）
●産休育休制度の利用実績があることを求人票に記載しているのに、面接時に質問したら、利用実績がなかったこと。あなたが前例を作ってくださいと言われたが、騙された気持ちになった。（20代 / 女性 / 事務関連職）

社内の雰囲気

●少し早目に行きトイレに行って身だしなみを整えていた所、洗面台で社員が顧客の悪口を喋っていた。（40代 / 女性 / 事務関連職）
●面接で待っている間に社内を見ると、整理整頓がされておらず、床に色々な荷物が散乱していた。（20代 / 男性 / クリエイティブ・マスコミ関連職）

ネットでの評判

●会社の評判。現在はネットにいろいろ書いてある。元社員の言動は全てについて鵜呑みにはしていないが顧客からの言葉は信憑性があると考えている。（40代 / 男性 / 事務関連職）
●ネットで調べたら、拘束時間が長く、無理な転勤を強要するブラック企業と出てきた。（20代 / 男性 / 営業関連職）

逆に、入社を決めた出来事・一言とは？

●面接官の対応は素晴らしく、話もしやすく、入社後の業務もイメージできた。こちらの考えていることや望んでいることのヒアリングもしていただき、しっかりと「対話」をしていただけた。（40代 / 男性 / 企画関連職）
●やる気を認めてくれ、自分の長所や得意な部分を引き出してくれそうな内容の好意的会話があった。（20代 / 男性 / 営業関連職）
●新たな戦力として期待していますよ。頑張って下さい！責任を持って一人前に育てるから安心して来てください。（20代 / 女性 / 事務関連職）
●現職場の支社長に「誰でもいい訳ではない、私はあなた方現場の人間に支えられているのだから我が社に来てくれるなら納得するまで話をして、現場の雰囲気などを熟考してから契約しましょう。」と全てを見せてくれた所。（30代 / 男性 / 営業関連職）
●古い体質の組織を変えたいという社長からの「協力してもらえないだろうか」という言葉。オーナーの会社から、みんなの会社にしていきたいという想いに共感した。（40代 / 男性 / コンサルタント・研究職）
●社員や社長さんの人柄が温厚で「是非一緒に頑張って会社を盛り上げるために力を貸してください」と歓迎されている雰囲気を感じた。多少、給与が前職より落ちても頑張って会社を盛り上げたいと思った。（40代 / 女性 / コンサルタント・研究職）

面接官の一言が、辞退も入社も決める！

上記の転職者のホンネから、面接官・人事担当者の言動や行動が、辞退か内定受諾かを決める最後のポイントなることがわかります。給与や待遇、福利厚生などの調整は難しいことも多いですが、丁寧な対応や、応募者に期待の高さを伝えることは、すぐにでも取り入れられるでしょう。

採用をする上で、辞退者をゼロにすることは容易なことではありません。しかし、辞退を減らすために出来ることは数多くあります。面接前、面接後、内定後の段階ごとに、自社の辞退状況を正確に把握することから始めてみてはいかがでしょうか。転職者のホンネや、ご紹介した対応策もご確認いただき、有用なものがあったならば幸いです。ぜひ参考にしてください。