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早期離職のジレンマを改善!「オンボーディング」入門

公開日 2024/06/06
更新日 2024/06/06
早期離職のジレンマを改善!「オンボーディング」入門
ココがポイント!
  • オンボーディングとは「社員の早期離職防止・早期戦力化」のために行なう施策
  • 勤続半年の社員1名の早期離職による損失額は370万円!?
  • 有効な5つのオンボーディング施策
オンボーディングとは「社員の早期離職防止・早期戦力化」のために行なう施策

オンボーディングとは「社員の早期離職防止・早期戦力化」のために行なう施策のこと。「船や飛行機に乗っている」という意味の「on-board(オンボード)」から派生した言葉です。

入社した人材がわずかな期間で離職してしまう。離職はしなくても企業文化等に馴染めず、期待されたパフォーマンスを上げるまでに時間がかかる。こうした事態が多発していることを受けて、近年、オンボーディングを取り入れる企業が増加しています。

勤続半年の社員1名の早期離職による損失額は370万円!?

企業で中途採用を実施した後、早期離職が起きた場合、「あの人は、うちの会社に合っていなかったから、早く退職してくれて良かった」という経営者がいると良く聞きますが、実はこれ大きな損失であることをご存知でしょうか?

試算によれば、中途入社して勤続半年の社員1名が、早期離職した場合の企業側の損失額は、なんと最大370万円。ムダになったのは「採用にかけたコスト」だけではなく、「採用のために動いた人事・採用担当者の実務費」、「オフィスの在籍費」、「半年分の給与などの人件費」、「教育研修費」など様々なコストがかかっていたものが、一瞬で水泡に帰したということです。

では、中途採用で年間10名を採用、7名が早期離職したら…。あまり考えたくないですね。コスト面以外でも、教育を担当した先輩社員や部署のモチベーション低下にもつながり、良いことがない早期離職。オンボーディングに取り組んでいきたいところです。

有効な5つのオンボーディング施策

エン・ジャパンの『入社後活躍研究所』と、甲南大学の尾形教授との共同研究として、「オンボーディング施策」に関しての企業調査の結果を分析しました。特に効果が高かった5つの施策は以下の通りです。

  • 1メンターや相談役などの支援制度
  • 2上司と中途入社者の定期的な面談
  • 3人事と中途入社者の定期的な面談
  • 4労働者が育児休業・産後パパ育休期間について負担すべき社会保険料の取り扱い
  • 5 職場内コミュニケーションの活性化の推進

オンボーディングに取り組みたい、と思っても一律にこれをすべきというものはありません。自社に合うものや、できそうなものから、ぜひ実践してみてください。

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