人事・採用担当者の「ちょっと困った...」をスッキリ解決!
内定者に、就職イベントなどで無償のお手伝いをしてもらうことは問題があるのでしょうか?また、問題にならなくとも注意すべき点などあれば、教えてください。
学生対象に行なわれるいわゆるインターンシップにおいては、その実習が見学や体験的なもので、使用者からの指揮命令を受けていなければ、労働者と認められず賃金の支払い対象とはなりません。しかし、学生に対してでも、直接生産活動に従事させるようなケースにあっては、使用従属関係が認められるとし、労働者に該当するものと考えられます。労働者に該当すれば、賃金を支払う必要があります。また、中途採用の内定者にあっては、「研修」であれ「お手伝い」であれ不参加であることが、入社後に何らかの影響を与えるようなケースにあっては、やはり賃金が必要となります。
参加も任意で、あくまでも「見学」や「体験」であれば、賃金を支払う必要はありません。賃金を支払う場合は、必ずしも入社後の給与の日割相当額である必要はなく、その間をアルバイト採用として賃金を決めることもできます。