人事・採用担当者の「ちょっと困った...」をスッキリ解決!
繁忙期により採用活動が忙しく、業務を一部切り出し外注しようと考えています。クラウドソーシングなら、すぐに委託先が見つかると聞いたのですが本当でしょうか?詳しく教えてください。
クラウドソーシングという言葉は、「群衆」を意味する“crowd”と、「業務委託」を意味する“sourcing”を合わせた造語です。
日本では、2008年頃からクラウドソーシングサービスを運営する企業が現れ、約10年経った今では多くの企業がサービスを利用しています。
クラウドソーシングで業務を委託するには、該当サイトに企業アカウントを登録し、委託したい内容を告知。応募のあったフリーランスや個人から委託先を選定し、納期やコスト、依頼内容を明確にして、委託先を決定します。
業務を外部に委託するサービスとして「アウトソーシング」という言葉がありますが、クラウドソーシングも広義のアウトソーシングになります。
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人事担当者が委託できる業務例
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クラウドソーシングに登録しているフリーランスや個人事業主の中には、元々企業で人事や採用担当を経験して独立した人材もいます。そのため、委託できる人事関連業務も下記のようなものがあります。
・人事アシスタント(業務全般のサポート)
・セミナーや企業説明会の運営
・データ入力
・求人作成代行
・採用サイトの作成
・面接代行
・オンライン面接の代行
・人事考課の資料作成
上手くタイミングが合えば、即日ですぐに委託先が見つかる可能性もあります。ご質問のように、繁忙期である場合は、どの業務を外にお願いするのがいいか、見極めて進行してください。
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クラウドソーシングを導入するメリット
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委託先を探す際に、予算や納期など自社の出せる条件面を提示できるため、その条件を納得する委託先候補のみに応募が絞ることができます。
複数社に見積もり依頼をせず、予算とかけ離れた見積もりが提示されることもなく、スピーディーかつ低予算で業務をお願いできるメリットがあります。
また、フリーランスや副業の個人が委託先の場合、土日祝での稼働がお願いできる場合もあり、お休み前に依頼した作業が、お休み明けに納品されるなど、時間短縮につながる場合もあります。
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クラウドソーシングを導入するデメリット
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メリットがある一方、もちろんデメリットも存在します。たとえば、応募が確約されていないことはデメリットになるでしょう。
低予算で告知をした場合、応募がいつまで待っても現れず、まったくプロジェクトが進まないという事態につながります。
また、インターネット上のサービスであるため、相手の顔が見えにくく、仕事が進めづらい…という声もありました。
相手は個人であることが多いため、「病気や、突然連絡が取れなくなった」という体験談もあるようです。信頼のおける委託先が見つかるまではリスクがあることを考慮して、進めましょう。ぜひ参考にしてください。