人事・採用担当者の「ちょっと困った...」をスッキリ解決!
パワハラ、セクハラはよく聞く話ですが、新たに「ジタハラ」という新語もあると聞きました。何の略なのでしょうか。
「働き方改革」により、労働者のワークライフバランスの充実が謳われる昨今。長時間労働の削減は、企業にとって検討すべき問題になっています。
事実、多くの企業で長時間労働の削減に向けて様々な取り組みが行なわれていますが、中には企業側から呼びかけをするだけに留まってしまう場合もあり、さらには社員に時短を強要するハラスメント、ジタハラが生まれています。
-------------------------------------------
■ジタハラとは?
-------------------------------------------
前述の通り、ジタハラとは、時短ハラスメントの略称です。長時間労働を削減するための具体策がないままに、社員に対して「定時帰り」を強要したり、「残業するな」と呼びかけることによるハラスメントです。
ジタハラの問題は、企業側が具体策を講じることなく時短を強要しているということ。残業を禁じながらも、仕事の量は変わらないなど、社員の士気が大きく下がるという状況が発生します。
上司や管理職は現場に命令するだけ。部下と一緒になって、解決策を考えなければならないのに、やり方は現場に丸投げという部分に、社員が納得いかない...ハラスメントだ!となることも頷けます。
-------------------------------------------
■ジタハラの対策とは?
-------------------------------------------
長時間労働の要因になりやすいのが、「クライアントからの要望対応」と「一人の社員の業務が多岐にまたがる」ことと言われています。
社外取引先への対応に関しては、夕方以降の対応は翌日に回すなど、対応ルールの調整が必要です。特に中小企業で多い社員一人ひとりの担当業務が多岐にまたがる問題は、明らかになっていない業務一つひとつを洗い出し、他の社員と分担するなど、一人に業務を寄せない対策が必要になるでしょう。
大企業であれば、伊藤忠商事の「朝方勤務」制度、大和証券の「リアルタイム勤務時間管理」システムの導入事例もあります。ぜひご参考ください。
そして、もう一つ大事なのは、上司と部下のコミュニケーションです。ハラスメントの多くは、相手を思いやれない心ない発言に端を発します。相手の立場や関係性を配慮した発言を心がけていくのがいいでしょう。ぜひご参考ください。