転職活動者の9割が「企業HP」、7割が「採用HP」から企業情報を収集すると回答
転職活動者が企業研究を行なう際の情報源として、もっとも多かったのは「企業ホームページを確認する」88.7%。約9割の求職者は、企業のホームページをチェックしていることがわかります。2年前に行なった同様の調査でも「企業ホームページ」を確認する求職者は最多の76%でしたが、10ポイント以上の上昇となっています。
次点は、「口コミサイトや口コミ検索で企業を調べる」が71%。こちらも2年前の調査から10ポイント以上の上昇が見られました。3位は「企業ホームページ内の採用ページを確認する」70.4%。伸び率では5ポイントなものの、企業研究の情報源として重要視されていることがわかります。以下、上位3つの情報源に関して、情報収集する理由をフリーコメントで伺いました。見られているポイントをご参考ください。
転職活動者が、「企業のホームページを確認する」理由
企業ホームページを確認する理由として、顧客向けに自社のアピールをしているページであり、自社の言葉で表現している部分を見ているというコメントが散見されます。社長メッセージや企業理念、社風部分で、自身とのマッチングを測っているというコメントも。逆に考えれば、企業ホームページに情報が少ないことで、転職活動者が応募を避ける可能性もあり得るということ。
特に中小企業においては、「企業ホームページが対顧客向けに作成されており、採用候補者向けの情報がない」、「採用情報ページはあるものの、コストや手間がネックとなり、更新がほとんどされていない」という声が聞かれますが、上記の声を聞く限り、中途採用を行なう際、企業ホームページを更新することも検討する必要がありそうです。
転職活動者が、「口コミサイトや口コミ検索で企業を調べる」理由
口コミサイトや口コミ検索で企業を調べる理由は、「実際に入社してみないとわからない社風や本音」部分を知りたいというフリーコメントが散見されています。企業ホームページで対外的にアピールする部分を調べ、口コミで実情を確認するという二段構えでの情報収集をしている転職活動者の動きが見て取れます。
また、口コミサイトは「満足している人には100点でも、不満な人には0点になる」など、人による主観が入ることと頭に入れて閲覧している人が多く、全面的に信用するわけではないものの、企業ホームページに現れない声として確認しています。
自社への口コミは企業側ではコントロールできませんが、発信された口コミに向き合い、どう対処するかが重要になります。マイナスな口コミ情報を受けた際は、自社で改める部分は真摯に改め、企業側から改善の取組を口コミサイト等に発信することで、応募者に好印象を与えた事例も数多くあります。ご検討ください。
転職活動者が、「企業ホームページ内の採用ページを確認する」理由
採用ページを確認する理由で多かったのは、採用に特化したページのため、わかりやすいという回答でした。特に就業中の転職活動者の場合、求人情報を調べている時間が少ないため、端的にまとまった採用ホームページはわかりやすいというコメントが散見されています。
また、詳細な仕事内容や、社員紹介のインタビューを読むことで、面接の対策として参考になるという声もあり、採用ホームページがあることによって、転職活動者の志望度の向上や具体的な勤務イメージの醸成に役立つことが見て取れます。