中途採用ノウハウ、ユーザー調査、法改正情報が満載!
未曽有の売り手優位となっている転職市場。採用難易度が高く人手不足が続く今、人材採用を実施する企業が知っておくべき、求職者の転職への本音を調査しました。イマドキ求職者の転職のきっかけや不安を理解することで、採用成功に繋げて頂ければ幸いです。
まず、現在転職を考えている求職者に、「転職を考え始めたきっかけ」を聞くと、「給与が低い・昇給が見込めないから」と回答した方が43%。全体のTOPになりました。近年、物価高が続く中で「年収が低い」、「このまま会社にいても給与が上がらない」と感じる人が増え、転職によって年収アップを叶えたいと転職活動を始めていることが見て取れます。
Q 転職理由(転職を考え始めたきっかけ)を教えてください。
アンケート手法:WEBアンケート
アンケート期間:2025年2月26日~2025年3月31日
有効回答数:3,107名
※『エン転職』会員に対するアンケート結果を元にしています。
「給与が低い・昇給が見込めないから」の次には、「やりがい・達成感を感じないから 」「昇進・キャリアアップが望めないから」が続いていますが、フリーコメントでは「業界的に頑張りが評価されない」「評価されないので、給与が上がらない」「キャリアが積めない」と、悪循環していることに不満をこぼす声が散見されました。
次に、「給与が低い・昇給が見込めないから」と回答した方に、転職することで実現したい希望の年収を伺いました。
Q 転職で実現したい希望の年収を教えてください。
現状で「給与が低い」と感じている求職者では、転職によって年収「300~399万円」、「400~499万円」を実現したいと考えている人が合計して56%と、半数以上となっています。
もちろん近年の物価高や企業の賃上げに伴って、正社員採用を実施する企業においては、求人にて提示する年収のさらなるアップが採用成功に向けて必須の状況です。社内の既存社員との調整も必要ですが、求職者の本音を見て、提示年収のアップは優先的に検討すべきポイントになります。
Q 転職して、やってみたい仕事を教えてください。
転職のきっかけとして、「やってみたい仕事が見つかったから」と回答した方に、仕事内容を聞いてみました。人気だったのは「クリエイティブ職」、「アシスタント職」、「バックオフィス職」が上位に。人気なだけに、採用難易度が低めの職種ですが、その分応募者に「未経験人材」が多くなります。提示年収をアップする場合は、「企業として求める経験者としての応募資格・スキル」を明示することがポイントになります。
Q 転職を考える中で、不安な点・気になる点はありますか?
Q 具体的に不安な点・気になる点を教えてください。
転職を考える上で、「不安がある」と回答した方は87%。ほとんどの求職者は不安を感じていることが見て取れます。具体的な不安は「自身の年齢で選考が不利にならないか」が最多。次点は「転職したいと思える仕事が見つかるか」となりました。
年齢別に見ると、30代以降で「自身の年齢」を気にする人が増え、20代では「仕事が見つかるか」「面接で上手く話ができるか」という不安が多くなっています。
採用選考を実施する企業としては、求職者の不安を見越して、求人上や面接において、不安解消につながる情報提供やケアを行ないましょう。
今回の特集「イマドキ求職者の「本音」白書」はいかがだったでしょうか?求人における提示年収アップの必要性や、採用選考における不安のケアは、採用成功に向けて重要なポイントになることがわかります。今年度、中途採用を実施する場合には、参考にして頂ければ幸いです。