転職を考えたきっかけ。全体の2人に1人は「給与・待遇への不満」
まずは、全年代の転職者に「転職を考えたきっかけ(複数回答可)」について伺いました。全体の1位は「給与・待遇への不満」48%。ほぼ2人に1人が回答する結果となっています。
具体的な転職者像をイメージしていただくためにも、以下にフリーコメントを抜粋します。ご参考ください。
「給与・待遇への不満」を挙げた転職者の不満コメント
いくら仕事を頑張っても「昇給がない」ことを挙げる不満コメントが散見されています。定期昇給がない企業は数多いですが、どこかのタイミングで仕事の成果をきちんと給与で還元して欲しいというホンネが見て取れます。
見方を変えれば、定期昇給や賞与のタイミングがあること、加えて実績を打ち出すことができる企業は、約半数の転職者には転職先として魅力に映ります。募集段階、選考段階できちんと明示していくことは、有効となる可能性が高いと思われます。
「仕事内容への不満」「成長実感が持てない」を挙げた転職者の不満コメント
転職のきっかけ2位は「仕事内容への不満」37%。3位は「成長実感が持てない」28%。コメント内容からは、「会社の方針」や「仕事のやりがい」に関して自身と合っていない、または合わないようになってしまったという回答が多くありました。将来に向かってこのすれ違いが改善されないと思うことが、転職活動へのトリガーになっています。
以上が、多かった転職への動機となります。人それぞれ項目の濃淡はあるものの、上記のような傾向があることは、採用戦略策定において人事・採用担当者が押さえておくべきポイントです。もし自社に入社した場合、再現性のある不満にもなりかねませんので、面接選考の際に「その不満は自社でも起こりうるのか、起こらないのか」きちんと確認しておくべきでしょう。