人事・採用担当者の「ちょっと困った...」をスッキリ解決!
4月に入社した中途の新入社員から「折り入ってお話が…」と切り出されました。仕事の相談かと思っていたのですが、「年末で退職したい」とのこと。
まだまだ仕事を始めたばかり。なんとか慰留できないかと考えています。面談などで、退職を防ぐ方法があれば教えてください。
新入社員の退職相談は、経営者や人事にとって大きな問題。
社員自身の気持ちの決まり具合にもよりますが、どうしても慰留したい場合は、以下を参考にしてください。
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(1)「辞める」と言った気持ちを理解する姿勢を見せる。
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まずは退職意向の話を正面から受け止めましょう。退職を切り出した社員は、社長や上司に対して「わかってほしい」「認めてほしい」という想いを強く抱いています。
そのため、まずは真剣に話を聞いてあげられれば、「やっぱり、もう少しここで働きたい」と心が動き、部下の退職を引き止められる可能性が出てきます。
退職の決意が固かった場合でも、「今回の退職理由とは別で」と前置きの上、会社や仕事、人間関係などへの不満をそれとなく聞き出しましょう。
あくまで組織をより良くするための意見が欲しい、というスタンスで耳を傾ければ、円満退社を希望する社員も胸襟を開いてくれるかもしれません。
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(2)「辞める」と言った社員の悩みを”すぐに”解決する。
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真剣に社員の話に耳を傾けた際、「辞める」理由や本心を聞き出して、社員の抱える悩みを解決できれば退職を引き止められる可能性があります。
労働時間が長すぎるのが悩みの種ならば、負担が少しでも減るように分担の仕方などを見直すと良いでしょう。
誠意のある対応や退職の原因になったことが、すぐに改善されることにより、退職を考え直してくれる例も多くあります。
ここでのポイントは「すぐに」改善されることです。「後で改善するから」という言葉は、後回しにされたと思われ、逆効果を生む可能性があります。ご注意ください。
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(3)「あなたが必要だ」とストレートに伝えましょう。
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退職を決意した社員は、自分が必要とされていないと感じているケースが多々あるようです。そんな場合には、この会社に、この部署に、あなたがいてくれなければ困るということを会社都合ではなく具体的に伝えましょう。
人は誰でも存在価値を求めています。必要とされているところにいたいと思うのは当然です。普段、コミュニケーションが少なく、または気恥ずかしくて言いづらい「必要だ」の一言。
ぜひ、参考にして伝えてみてください。
退職の理由の本音をきちんと聞き出し、すぐに解決できるものは解決する。それが慰留の基本です。中には、本音を打ち明けられない社員もいますので、以下の特集「退職理由の本音と建前」もご参照ください。
転職理由(退職理由)のホンネとタテマエ