人事・採用担当者の「ちょっと困った...」をスッキリ解決!
セクハラの起きる根源として、「性別役割分担意識」があると
聞きました。具体的にはどのようなことでしょうか?
職場における「性別役割分担意識」とは、
「男性だからこういった仕事が向いている」
「男性は仕事、女性は家庭」など、性別による役割分担の意識のことです。
仕事内容や、配置や昇進を決めるとき、
この意識が働いて、職場における男女間の職階格差を
もたらす原因の一つと考えられています。
具体的には、性別役割分担意識の強い職場の特徴として、
以下のような社風がある会社が挙げられます。
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(1)中高年のベテラン男性が社員の多数を占めており、
「女性には無理だ」という古い考え方が社内に強く影響を与えている。
(2)営業や仕入れのように直接的に会社の業績に関わる仕事に
女性を配置したことがない。
(3)女性自身も今までの補助的な役割に大きな不満を抱いておらず、
急に責任や期待が大きくなることを望んでいない。
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そういった会社では、性別役割分担意識に基づき、
●「男のくせに根性がない」、「女には仕事を任せられない」などと発言する。
●酒席で、上司の側に女性社員の座席を指定したり、お酌等を強要する。
といった言動が起こりやすく、セクハラにつながると言われています。
ぜひご注意ください。
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※参照
厚生労働省 都道府県労働局雇用均等室「セクシャルハラスメント対策マニュアル」