人事・採用担当者の「ちょっと困った...」をスッキリ解決!
先日入社したばかりの採用者が入社後数週間で離職。
「面接で聞いた話と違う!」と言われ、面接官だった私のせいのように
言われています。会社の魅力を自分なりに伝えたのですが、
それがいけなかったのでしょうか?
面接で聞いていた話と違うという言葉は、
面接官としてショックだと思いますが、あまりご自身を責めることなく、
以下をご参考ください。
●会社の魅力を自分なりに伝えた、という部分。
多くの面接官が意識する、魅力を伝えること。
これは間違っていないのですが、もしかしたら「魅力だけ」を
お伝えになっていないでしょうか?
「RJP(Realistic Job Preview)」という考え方があります。
これは、採用面接の場で、自社の社風・仕事内容・職場環境などについて、
応募者に良い面だけでなく、悪い面も開示することによって、
企業と応募者が互いに適合性を見極めて「選び合う」ことができる、
という考え方です。
良い面だけ、魅力だけを伝えることで起こるのは、
入社後への高い期待です。合わせて、自社の弱みや課題、応募者にとって
マイナスになるかもしれない情報まで正直に開示することで、
期待は適正値まで落ち、また入社後ギャップに陥らないワクチン効果があると
言われています。
悪い面を伝えることで、辞退されたら...と不安になるかもしれませんが、
入社後の早期離職や不満の蓄積と比較すればダメージは少ないはずです。
もしご自身の面接を振り返って思い当たる節があれば、
ぜひ上記を参考に、良い面も悪い面も正直に伝える面接を
行なってみてください。それでも入社を選んだ応募者は腹が据わり、
活躍してくれるでしょう。