人事・採用担当者の「ちょっと困った...」をスッキリ解決!
借金に困っている社員から、会社からお金を借りたいと相談がありました。
特に弊社では取り決めがなく、社員貸付制度というものが他社にはあると聞きました。
どんなものなのでしょうか?
お金を借りたいと思った場合、通常はキャッシングや
カードローンなど金融機関の利用を考えると思いますが、
会社が従業員に対し行っている、従業員貸付制度というものもあります。
これは、福利厚生とトラブル回避を目的として会社ごとに行われています。
従業員貸付制度を取り入れる場合には、
まず消費者金融と同じような貸付制度の規定を作成し、
それを過半数を超える従業員で作られている労働組合の代表者か、
労働組合がない場合は過半数を超える従業員の代表者に
納得してもらいます。
その上で、その代表者と会社側で締結し、労使協定を結んで初めて、
その会社の従業員貸付制度が成立します。
貸付の限度額は、
会社の規模や考え方によって様々。
退職金同等の金額まで貸し出すこともあれば、数十万円で抑えている
会社もあります。
また、旅行やショッピング等を目的とした気楽に利用できるものでは
ありません。基本的には、怪我や病気によるものであったり、
出産費用、教育費用など、会社側も融資が必要と感じられる理由
であることが大切です。
他にも、担保や金利などの設定がありますが、
前述のとおり、福利厚生とトラブル回避が主目的の制度となります。
ご参考ください。