人事・採用担当者の「ちょっと困った...」をスッキリ解決!
会社の規模が大きくなるにつれ、以前のような社内におけるコミュニケーションが活発でなくなり、人間関係がギスギスしてきたと感じています。直近の退職者から「人間関係が悪かった」という退職理由を聞き、打開策を検討中ですが、他社の施策があれば教えて下さい。
従業員が増え、組織割が細分化し、お互いの顔がよく見えなくなることで、信頼関係が薄らいだり、人間関係がギスギスする、という声が聞かれます。
一般的には、社内のコミュニケーションには3つの系統があり、それぞれについての施策をご紹介します。ギスギス職場の解消のために、ぜひご参考ください。
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(1)横軸のコミュニケーション(同僚と社員)
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職場内の人間関係、事業所間、部門間でコミュニケーションが薄くなった情報共有が進まず、連絡ミス、連携不十分な状態が起きる。
<施策例>
●各種研修制度
節目で行われる年次別研修、階層別研修、職種別研修他、同期意識を強く醸成できる。
●ジュニアボード制度
若手社員のプロジェクトチームを結成。経営に関する課題について調査・議論を行い、具体的な提案を行なうことで新たな交流、視点につながる。
●同期会・異部署での交流会
気軽に情報交換ができる会。リフレッシュや、気軽な意見が言える。
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(2)縦軸のコミュニケーション(経営者・上司と社員)
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従業員数が増え、経営層が社員の意識を把握できなくない上司が部下の考え方を的確に把握できない。
<施策例>
●従業員アンケート・ES調査
従業員アンケートを定量で取得する施策。定期的に行なうことで改善策や打ち手の進捗も検討できる。
●経営層との定期面談・ミーティング
若手社員と経営層との定期面談やミーティングを、昼食会などの席で設ける。直接経営層の話を聞き、刺激になる。
●メンター制度
直属の上司以外に、他部署の先輩社員など相談役を設けることで業務以外のフォローができる。
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(3)全社的なコミュニケーション
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情報を伝える対象が広がり、情報の共有化ができなくなった。
<施策例>
●社内ブログ
社員が主体的に日常で発見したノウハウ、ランチ情報、個人的な日記などをブログで発表。
●社内SNS
社内イントラネットと社内ブログが合わさったような社内SNSで、日常的な報連相などがスムーズに行なうことができる。
●福利厚生(レクリエーション)
カフェテリアプランなどの選択式の福利厚生やフットサルなど身近に取り組めるスポーツを実施。参加者同士のコミュニケーションも深まる。
職場の人間関係の向上に向けて、ぜひ参考にしてください。
<監修>-------------------------------------------------------------
手塚伸弥|『人事のミカタ』編集長/第二種衛生管理者/認定心理士
2001年から人材系企業にて求人広告・採用広報ツールなどのコピーライター、クリエイティブディレクターを経て、2014年エン・ジャパン入社。以後、編集長として採用・人事労務・雇用関連の調査や情報発信を行なう。
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