人事・採用担当者の「ちょっと困った...」をスッキリ解決!
新入社員達が、SNS上でモラルに欠ける写真を社名入りで掲載しているのを発見しました。注意をしたいのですが、可能でしょうか。
SNS利用が当たり前になった若手世代が入社したことで、世代が離れた人事担当者が戸惑うネットリテラシーの問題。
まず、SNS上にアップしたのが、就業時間中や、会社のパソコン・携帯機器等を用いていた場合、服務規律や遵守事項違反として、罰する事ができます。
一方、個人所有でのPCや私生活でのSNS利用の場合、労働契約上では社員に企業秩序を遵守する義務があります。
しかし、この企業秩序と本人の私生活にどの程度の関連性があるかにより、対処方法を判断するべきと考えます。営業情報・個人情報の漏えい、守秘義務違反、名誉棄損など会社の信用問題に関わり損害を被るものであれば、私生活の利用であっても厳重に対処すべきでしょう。
就業規則に定めることにより、程度に応じた懲戒処分の可能性も考えられます。
こうした問題は事後対応ではなく、未然に防ぐことが重要となります。しかし、SNSの利用を全面的に禁止することは現実的ではありません。そのため、就業規則での制限やSNS利用ガイドラインを設けるなど、制限事項を詳細に定めておくことをお勧めします。
また、社員の意識浸透として、定期に研修をすることも検討されてはいかがでしょうか。