人事・採用担当者の「ちょっと困った...」をスッキリ解決!
新卒入社後3年以内に早期退職する若手社員ついて、対策方法があれば教えてください。
厚生労働省が2009年・2013年に調査した
「若手社員の早期退職を防ぐため、企業が実施している対策内容」を
ご紹介します。
▼具体的な対策方法の上位は、
【1位】職場での意思疎通の向上
社内のコミュニケーションを活発にして、上司・同僚と
忌憚なく話ができる。そんな働きやすい環境を作ることで、
若手社員の定着を目指す企業の姿が見えてきます。
【2位】本人の能力・適性に合った配置
次点は、若手社員のモチベーション向上にも繋がる配置。
若手社員に能力・適性を把握し、合う仕事にチャレンジさせる
ことで生まれる、高い成果への期待も感じ取れます。
【3位】採用前の詳細な説明・情報提供
2009年の調査時には45.2%。2013年では52.1%と、
最も上昇した対策です。その背景には、若手社員に多い
「面接で聞いた話と、実際に入社してからの仕事が違った...」という
退職理由がありそうです。面接段階から実情に合った会社・仕事の
情報提供を増やし、正しい理解を促すことで、定着に繋げようとする
企業の思惑が考えられます。
若手社員の退職を防ぐ鍵は、「入社前の説明」、「職場環境の向上」、
「適材適所の配置」にありそうです。まだ対策を打っていない場合は、
上記を参考に、施策を検討してみてはいかがでしょうか。
[参照]
厚生労働省 平成25年若年者雇用実態調査
表11 雇用形態、若年労働者の定着のために実施している対策別事業所割合