人事・採用担当者の「ちょっと困った...」をスッキリ解決!
離職率低減を検討する上で、これまでの退職者の退職理由を調査しております。多くの場合、「家庭の都合」を挙げているのですが、ここまで多いと本音か不安になります。他社さんはどうなのでしょうか?
これまで人事のミカタにおいて、転職者に調査した結果によれば、退職理由には「ホンネ」と「建前」があるようです。
「会社(人事)に伝えた退職理由はホンネと異なるものでしたか?」という質問に対して、「はい」と回答した人は47%、「いいえ」と回答した53%。約半数がホンネを会社に伝えていないことがわかります。
では、実際に会社(人事)に伝えた建前の退職理由は、どんなものだったのでしょうか?
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結婚、家庭の事情:23%
体調を壊した:18%
やりたい仕事内容ではなかった:14%
業界・企業の将来性が不安だった:6%
社風や風土が合わなかった:6%
人間関係が悪かった:6%
給与が低かった:5%
評価・人事制度に不満があった:4%
残業・休日出勤など拘束時間が長かった:4%
待遇(福利厚生等)が悪かった:2%
その他:12%
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アンケート結果で、最も多かった回答は「結婚、家庭の事情」です。配偶者や両親、子供の問題など、上司や人事が踏み込みにくい領域といっても過言ではありません。
退職意志を翻してもらうための説得が最も難しい部分をあえて退職理由として伝えている可能性があります。
では、同じ調査対象に、「本当の退職理由は?」と質問した結果をご覧ください。
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人間関係が悪かった:25%
評価・人事制度に不満があった:12%
給与が低かった:11%
社風や風土が合わなかった:11%
残業・休日出勤など拘束時間が長かった:11%
やりたい仕事内容ではなかった:8%
待遇(福利厚生等)が悪かった:7%
業界・企業の将来性が不安だった:7%
結婚、家庭の事情:2%
体調を壊した:1%
その他:5%
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本音の退職理由では「人間関係」がトップに躍り出ました。一方、「家庭の事情」は9位に転落。いかに建前的に退職理由が使われているかがわかる結果です。
退職の慰留を行なう場合、退職意向を伝えてきた社員に対しては、上記を参考に面談などを行ない、きちんと会話をすることが重要になります。ご参考下さい。
※【『エン転職』の会員に対するアンケート結果を元にしています/アンケート手法:WEBアンケート/アンケート期間:2016年1月9日~1月15日 有効回答数1515名】