人事・採用担当者の「ちょっと困った...」をスッキリ解決!
試用期間の賃金について、正式採用後の賃金より低く設定しようと考えています。
問題ないでしょうか?
はい。都道府県別に決められている地域別の最低賃金を
下回らない範囲であれば、試用期間中の賃金を低く設定すること
自体は問題ありません。
試用期間中の労働条件は、正式採用後と同じく、
就業規則や個別の労働契約によって決まりますので、
試用期間中の賃金を正式採用後の賃金に比べて低く
設定したい場合は、就業規則や労働契約書に
その旨を明記すればよいことになります。
ただし採用後のトラブルを防ぐ意味でも、
試用期間中の賃金が低くなることは、募集・採用時に明らかに
しておくべきでしょう。明示をしないまま、入社後に
試用期間中は賃金が低くなる取り扱いをすると、
労働条件の不利益変更にもなりかねません。
また、試用期間中といえど、
あまりに低い賃金にしてしまうと、よい人材を採用しづらくなります。
試用期間中の賃金額を設定する際には、十分にご注意ください。