人事・採用担当者の「ちょっと困った...」をスッキリ解決!
安全配慮義務の違反がないか確認するように命じられました。そもそも安全配慮義務とはどんな義務なのでしょうか。
安全配慮義務とは、事業主が労働者の事故防止・健康確保のために措置を講じることを指します。
法律上では、
「労働契約法 第五条」にある
『労働者の安全配慮:使用者は、労働契約に伴い、労働者がその生命、身体等の安全を確保しつつ労働することができるよう、必要な配慮をするものとする。』
「労働安全衛生法 第一条、第三条」にある
『事業者等の責務:事業者は、単にこの法律で定める労働災害の防止のための最低基準を守るだけでなく、快適な職場環境の実現と労働条件の改善を通じて職場における労働者の安全と健康を確保するようにしなければならない。また、事業者は、国が実施する労働災害の防止に関する施策に協力するようにしなければならない。』
と定められています。
ただし上記法律に定められた範囲は、最低基準とされていることに注意が必要です。
安全配慮義務とは法令の厳守に留まらず、個別の労働者の仕事内容・健康状態に照らし合わせ、事業主は事故防止・労働者の健康確保のための対策を講じることが求められています。