人事・採用担当者の「ちょっと困った...」をスッキリ解決!
うつ病と診断されて休職中の社員が、旅行に出かけたり旺盛的に活動をしているという噂を聞きました。職場では元気がなかったため信じがたいのですが、「新型うつ病」というものがあると聞きました。一体どういうものなのでしょうか?
うつ病は、慢性的に気分が落ち込み、何をするにも意欲が湧かない。そんな症状をイメージされているかもしれません。しかし、近年話題に上がる「新型うつ病」は、「職場うつ」とも言われ、職場内では気分が落ち込むものの、帰宅後や休日は元気で、活発に活動するという行動が見られます。そのため、質問者の方の疑問にあるように、本当に病気なのか?と疑問が沸きやすいと言われています。
専門家や医療機関の間では、学術的にも「新型うつ病」がうつ病の範疇なのか議論が分かれている状況。しかし、心の問題である「うつ病」は、風邪や骨折などと違い診断の判定がとても難しいもの。診断基準にぴったりと当てはまることは少なく、1人ひとりのうつの症状に強弱もあります。休日は元気なんだからと無理に出社させて症状が悪化すれば、会社の安全配慮義務を問われる可能性もあります。そのため、休職中社員の療養の経過を確認しつつ、対処の仕方は主治医・産業医など専門家と協議していきましょう。