人事・採用担当者の「ちょっと困った...」をスッキリ解決!
景気が悪くなると、ワークシェアリングという言葉をよく聞きます。
どういった意味なのでしょうか。
ワークシェアリングとは、仕事を分けるという考え方です。
労働者1人の労働時間を短縮し、その代わりに多くの労働者で仕事を分かち合います。
背景には労働市場の悪化があり、1980年代以降のヨーロッパの不況の折に、
雇用を維持するワークシェアリングの活用が始まったと言われています。
日本においても、2002年の不況時に以下2つのワークシェアリングの導入が
政労使間で検討されました。
(1)緊急対応型ワークシェアリング
受注量や生産量の一時的な減少に、勤務時間の縮減等により雇用機会を維持する施策
(2)多様就業型ワークシェアリング
短時間勤務・在宅勤務・兼業・副業など多様な就業形態を導入し、雇用機会を維持・
創出する施策
しかし、日本でのワークシェアリング導入は進んでいないという現状があります。
サービス残業・休日出勤が日常化し、明確な労働時間がわかりにくくなっている職場では
時間を減らす基準が設けにくいことが要因の一つ。
また、パート・アルバイト労働などの非正規社員と正社員では、雇用形態により仕事内容・給与が違うことも、ワークシェアリング導入が困難な要因と言われています。