人事・採用担当者の「ちょっと困った...」をスッキリ解決!
「有効求人倍率」とはどういう数字を指すのでしょうか?また、この数字の捉え方はどう考えたらいいですか?
「有効求人倍率」とは、公共職業安定所へ申し込まれている求職者数に対する求人数の割合で、雇用状況を示す指標の1つです。
有効求人倍率 0.55倍 ということは、100人の求職者に対し、55件の求人しかないという状況です。つまり、倍率が1を上回っていればいわゆる「売り手市場」となり、今のような1を下回る状況だと「買い手市場」となります。
しかし、このデータはあくまでも職安をに申し込まれた求人と求職者のを対象としているため、実態とイコールというわけにはいかず、あくまでも目安的なデータとしてトレンドを押さえておかれるといいかと思います。(ちなみにバブル当時の有効求人倍率は 1.4倍くらいでした。)
平成12年度版の労働白書でも、企業の採用戦略において仕事の内容とミスマッチが生じている要因の第3位として「求める職種・職能への求職者の数が少ない」ことが上げられています。(この時点の有効求人倍率も0.5~0.6倍)
現在は、バブルの頃のような求人難ではありませんが、「欲しい人材」に対しては採用後の早期戦力化も見据えた採用戦略は必須です。