人事・採用担当者の「ちょっと困った...」をスッキリ解決!
最近、話題になっている「ホワイトカラーエグゼンプション」とは、どういった内容や仕組みを指すものでしょうか?
正式には「日本型新裁量労働制」のことを指し、通称「残業代ゼロ法案」と呼ばれています。2014年6月にまとめられた新成長戦略(日本再興戦略)で、安部首相によって発表されました。
具体的には、“高収入(年収1000万円以上)の専門職・ホワイトカラーに限り、働いた時間ではなく、成果に対して賃金が支払われる仕組み”を指します。対象となる人材には「残業代を支払わなくてもよい」といったことと同義であり、物議を醸しています。
時間ではなく、成果を重視することで、「労働における生産性を向上させる」「長時間労働を是正し、ワーク・ライフ・バランスを改善させる」といった狙いがあるようです。
一方で、この制度によって「残業代が支払われない長時間労働が当たり前になってしまうのではないか?」「制度と実態が結びついておらず、悪法になりかねないのではないか?」といった指摘もあります。また、この制度導入をきっかけに対象人材が拡大するのではないかといった懸念もあり、今後の関連法改正案などに注目が集まっています。