人事・採用担当者の「ちょっと困った...」をスッキリ解決!
最近、入社して間もなくメンタルヘルス不調で休職する人が増えています。採用の際に、その可能性を図る方法はないでしょうか。選考期間はなるべく短くしたいため、あまり時間をかけずにそのリスクがわかるようにしたいと思っています。
面接時にメンタルヘルスに関する既往歴や現在の状況を確認することは可能です。ただし、あくまでも応募者本人の同意を得るのが前提となりますので、ご注意ください。
確認は口頭で行うのではなく、メンタルヘルスに関する既往歴のチェックシートを作成し、採用面接時に記入してもらうようにします。その際本人に以下の内容を必ず伝えましょう。
・採否の判断材料にすること
・採用後の配属先、担当業務の判断材料にすること
・取得した情報は慎重に取り扱い、本人の同意なしに第3者には提供しないこと
・会社に申告していない既往歴が発覚した場合、虚偽申告をしたとして懲戒処分に該当する可能性があること
(懲戒処分に関しては、予め就業規則に定めておく必要があります)
また、メンタルヘルス不調は一般的に、朝の状態が悪く時間が経つにつれて次第に常態が良くなる傾向があるとされます。そのため、面接の時間を朝(午前中)に設定し、職務経歴や退職理由を口頭で述べてもらうことで、本人の視線の動きや姿勢・話し方等の変化を判断材料として考えることも一つの方法となるでしょう。