人事・採用担当者の「ちょっと困った...」をスッキリ解決!
「残業なし、叱責なし、仕事も本人のペースに任せる」という、いわゆる“超ホワイト”な環境を整えたはずなのに、期待していた若手社員から「この会社にいても成長できない」と突然の退職届が出されてしまいました。
厳しく育てるのもハラスメントと言われる時代、優しく見守ることも「ホワイトハラスメント」になってしまうのでしょうか。
「ホワイトハラスメント(ホワイトハラ)」とは、企業側がハラスメントの発生や離職を恐れるあまり、部下に対して過度に生ぬるい環境(残業ゼロ、叱らない、責任や負荷のない簡単な仕事しか与えない等)を提供し、結果として部下の「成長機会」や「キャリア形成」を阻害してしまう行為を指します。
近年、「ゆるい職場」に危機感を抱く若手社員が増えています。市場価値が上がらないことへの焦り(「ゆるブラック」への不安)から、人間関係が良好で労働環境も良いにもかかわらず、早期離職を選択してしまうのが特徴です。厳しく指導しない優しさが、結果として相手の将来を奪う「ハラスメント(嫌がらせ)」として受け取られてしまう構造にあります。
人事や管理職が取り組むべき対策は、「業務の負荷を減らすこと」と「配慮すること」を混同しないことです。ハラスメントを恐れて指導を放棄するのではなく、本人の成長につながる「健全な負荷(ストレッチゴール)」を設定し、なぜその仕事が必要なのかを丁寧に伝える対話が欠かせません。
具体的には、定期的な1on1(面談)を通じて本人のキャリアビジョンをすり合わせ、フィードバックは「感情的な叱責」を避け、事実に基づいた「建設的な改善点の提示」を行うよう、管理職研修などで意識改革を促すことが極めて重要です。ぜひ参考にしてください。