人事・採用担当者の「ちょっと困った...」をスッキリ解決!
書類選考に追われて手が回らないため、無料AIに応募者の経歴書ファイルをそのまま添付して『強みと弱みを要約して』と指示しているメンバーがいます。選考スピードは格段に上がりましたが、個人情報保護の観点で何か問題はありますか?
大量の応募者を素早くスクリーニングするためにAIを活用したいというニーズは高まっています。しかし、無料版のChatGPTなどに氏名、学歴、詳細な職歴、電話番号などが記載された履歴書や職務経歴書をそのまま読み込ませる行為は、極めて危険です。
無料のAIサービスは、ユーザーが入力したデータを自身の学習に再利用する設定が一般的です。つまりアップロードした応募者の個人情報がAIのデータベースに保存され、第三者がAIを検索した際に回答として出力されてしまうリスクが生じます。これは重大な個人情報漏洩(漏えい)事故にあたります。
どうしてもAIに分析させたい場合は、(1)あらかじめ氏名や連絡先、前職の会社名などの個人特定情報を完全に削除(マスキング)してから入力する、(2)データが学習に利用されない「法人向けプラン」や「オプトアウト(学習拒否)設定」が施されたセキュアなAI環境を利用する、のいずれかを徹底してください。便利さの前に、まずは個人情報を守る線引きが不可欠です。