人事・採用担当者の「ちょっと困った...」をスッキリ解決!
夏季休暇中の社員に対し、緊急のトラブルが発生したため上司が電話やメールで何度も連絡を入れました。しかし、社員はこれに一切応じず、休暇明けに「休みだったので見ていませんでした」と回答しました。
会社に支障が出たため、この社員を「業務命令違反」として懲戒処分にすることは可能でしょうか?
法的に、休暇は「労働義務を完全に免除された日」であり、会社との指揮命令関係が切り離されている状態です。
年次有給休暇や会社が定めた夏季休暇は、労働者が自由に利用できる日であり、会社がその時間を拘束することはできません。連絡に応じる義務がない以上、無視をしたとしても「業務命令違反」は成立せず、懲戒処分の対象にはなりません。
近年、欧州を中心に広まり日本でも法制化が検討されている「つながらない権利」の観点からも、勤務時間外や休日の連絡を強制することは、従業員のメンタルヘルスやワークライフバランスを損なうものとされています。会社がこれを強要し、応じない場合に不利益な取り扱いをすることは、パワハラや不当な処分とみなされるリスクがあります。
応答がないことを責めるのではなく、誰かが休んでも業務が回る組織づくりを行うことが、人事としての本質的な解決策となります。ご参考ください。