人事・採用担当者の「ちょっと困った...」をスッキリ解決!
猛暑日の通勤リスクを減らすため、出社を控える制度を検討しています。他社の具体的な取り組み事例があれば教えてください。
近年、災害級ともいえる猛暑が続く中、通勤時の熱中症リスクを懸念し、独自の対策を講じる企業が増えています。
「熱中症対策リモートワーク推奨日」というユニークな制度を講じた企業は、「暑さ指数(WBGT)」をトリガーとした運用を開始。
単なる気温ではなく、厚生労働省が公表する「暑さ指数(WBGT)」を判断基準にしているそうです。暑さ指数は気温、湿度、輻射熱を組み合わせた総合的な指標であり、より実態に即した危険度を把握できます。
具体的な運用フローは、暑さ指数が「33」を超えた場合にリモートワークを推奨。前日に発表される暑さ指数予報を確認し、基準値を超えそうな場合、社員がリモートワークに備えて機材などを持ち帰り、当日の確定値で最終判断し、リモートワークに移行する仕組みです。
社員の安全確保はもちろんのこと、暑さによる体調不良で業務効率の低下を防ぎ、生産性を維持するという目的も持っています。貴社で制度を検討される際には、このような客観的な指標を用いたルール作りが、公平で分かりやすい運用につながるでしょう。