人事・採用担当者の「ちょっと困った...」をスッキリ解決!
テレワーク中の社員の熱中症対策をどうすればよいか悩んでします。ポイントなどを教えてください。
テレワークは通勤による身体的負担がなく、有効な暑さ対策の一つです。
しかし、自宅での作業は個人の裁量に委ねられるため、光熱費を気にしてエアコンの使用を控えたり、業務に集中するあまり水分補給を忘れたりするなど、オフィスとは異なる熱中症リスクが潜んでいます。
■企業の安全配慮義務と予防策
テレワーク中であっても、企業は労働契約法上の安全配慮義務を負います。社員の体調不良を「自己責任」とせず、企業として積極的に関与することが重要です。
具体的な予防策として、以下の啓発を行いましょう。
●適切な環境整備の推奨: 定期的にチャットやメールで、無理せずエアコンを使用するよう呼びかけます。
●こまめな水分補給と休憩の指示: 業務の合間に水分補給や休憩を取るよう具体的に促します。
●公的情報の活用: 環境省が発表する「熱中症警戒アラート」などの情報を社内で共有し、特に危険な日は注意喚起を強めましょう。
■緊急時の対応
万が一に備え、以下の体制を整え、周知しておくことが不可欠です。
・体調不良時の報告ルートの明確化
一定時間連絡が取れない場合の対応手順(緊急連絡先への連絡など)の策定。
物理的に離れていても、コミュニケーションを通じて社員の健康状態を把握し、安心して働ける環境を整えましょう。