人事・採用担当者の「ちょっと困った...」をスッキリ解決!
夏場の社員の健康を守るために、企業として啓発すべきポイントを教えてください。
夏場の社員の健康管理というと、まっさきに「熱中症対策」が思い浮かびますが、実は「鉄欠乏性貧血」にも注意が必要です。
夏は大量の汗と共に、体内の鉄分が失われやすい上、暑さによる食欲不振でそうめんなどの簡単な食事に偏りがちです。その結果、鉄分が不足し、めまいや倦怠感といった不調につながることがあります。
意識的に鉄分を補給し、バランスの取れた食事を心がけることが大切ですが、企業としてもこうした健康リスクを理解し、社員への啓発を講じることが大事でしょう。社内報などで、鉄分を多く含む食材(レバー、赤身肉、ほうれん草など)や、その吸収を助けるビタミンCを一緒に摂ることの重要性を告知しましょう。
食事以外の貧血予防のポイントでは、「無理なダイエットは避ける」「月経のある女性は特に注意毎月の出血で鉄分を失いやすいので、特に意識的な摂取が必要」「妊娠中・授乳中の女性より多くの鉄分が必要」などが挙げられます。
どうしても食事だけで不足しがちな場合は、医師や薬剤師に相談し、サプリメント利用を検討しても良いでしょう。そして何より適度な運動と十分な睡眠は重要です。ぜひ参考にしてください。