人事・採用担当者の「ちょっと困った...」をスッキリ解決!
近年、若手社員と面談をしていると、感覚の違いを感じてしまうことが多いです。上司として面談で気を付けた方が良いことがあれば教えて下さい。
Z世代とは、一般的に1995年頃~2010年代初頭に生まれた若者を指し言葉です。つまり、2018年頃から大卒で入社した新入社員は、Z世代にあたると考えて問題ないでしょう。
この世代は、誕生時には「Microsoft Windows 95」があり、パソコンやスマートフォン、インターネット技術の発展と共に成長してきた若者たち。「デジタルネイティブ」とも呼ばれ、デジタルテクノロジーを自然に使いこなす傾向があります。
また、直近ではコロナ禍によるオンライン授業や、就活におけるオンライン面接等も経験しており、リアルな対面でのコミュニケーション経験がやや乏しいとも言われています。
また、厚労省が調査した「若者の労働価値観」調査では、
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●外的報酬(出世・終身雇用・給与)に対する欲求に関して、
「より高い報酬を得たいという欲求」は強い傾向。
●内的報酬(自己成長・スキルアップ・好奇心の追求)に対する要求は、
外的報酬に対する欲求と比べて「総じて強い」。
●ハードワークに対する許容度は、低い傾向。
特に、「やりたい仕事であれば精神的にきつくても仕方がない」と思わない若者多数。
※「新しい時代の働き方に関する研究会」報告書 参考資料(厚生労働省)
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もちろん、傾向値であり、全てのZ世代社員が上記のような労働価値観を持っているわけではないものの、育ってきた環境や、世代全体を覆う価値観は面談時に意識した方が良いでしょう。
そのため、イマドキZ世代の若手社員と面談する際に気をつけるべきことは、
(1)内的報酬(自己成長・スキルアップ・好奇心の追求)での「成長感」を感じさせる。
→日頃から仕事ぶりを観察、記録に残して、「成長している」と客観的に思ったことを本人にフィードバックしていきましょう。
(2)「業務量は適切か」という部分を、都度確認。
→ハードワークの許容度が低い傾向がある社員の場合は、どこまでならできるか、適切な範囲などを早めに確認し、放置しないことが重要です。参考にしてください。