人事・採用担当者の「ちょっと困った...」をスッキリ解決!
選考の際に、家族情報は質問できないと認識していますが、採用後に家族構成や連絡先を提出してもらうことは、問題ないでしょうか。目的は、緊急時の連絡先把握と家族状況を勘案しながらの配属決定の為です。
ご存知のように、採用選考時に本籍・出生地や家族に関することなど応募用紙に記載させたり面接で尋ねたりすることは、就職差別につながるおそれがあるとして「配慮すべき事項」とされているほか、個人情報保護の観点からも、職業安定法第5条の4 及び平成11年告示第141号により、社会的差別の原因となるおそれのある個人情報などの収集は原則として認められません。
さて、入社後においては、原則、収集する個人情報の目的・範囲を明示し、本人の同意があれば取得可能です。とはいえ、ただちに謄本や住民票等の提出を求める企業は、最近は少なくなっています。住所、氏名、生年月日、扶養家族の有無等の確認や福利厚生等の各種手当の支給申請に係る項目等の確認は、「住民票記載事項証明書」(外国籍の方の場合は「登録原票記載事項証明書」)により十分確認できますので、公的書類を求められる場合は、これらの書類とされるとよいと思います。
いずれにしても、個人情報の収集の前提として「本人の同意」が不可欠ですので、その点をお忘れなく!