人事・採用担当者の「ちょっと困った...」をスッキリ解決!
現場からも聞かれることが多く、ここ数年で社会人になった若手社員の特徴を教えてください。
「今年入社した社員は、FAXの存在自体を知らなかった...」
「若手社員が「タイパ」という言葉を使っていて、どういう意味か分からなかった」
例年、新社会人を迎え入れた企業や、若手社員を受け入れた部署などから、様々な驚きの声が聞かれますが、今年は特に多く見受けられます。現場を円滑にするためにも、若手社員の特徴を押さえておきましょう。
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■コロナ禍を経た、Z世代
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現在の若手社員たちは、2000年代に生まれて、Z世代と分類される年代です。「デジタルネイティブ(ネーティブ)」とも呼ばれ、幼い頃からインターネット環境があり、スマホやSNSを使いこなしてきた人たち。
そして、直近4年ほどにわたるコロナ禍により、学校ではオンライン授業、就活もオンラインで面接を行なってきた経験から、IT活用が加速。
逆に、レポートの大量プリントなど、紙文化に接した経験が乏しく、就職後に「コピー機を使えない」人や、前述のように「FAXを知らない」という人も。世代間のギャップが現れやすいようです。
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■タイパ重視
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昨年、国語辞典などを手がける出版社「三省堂」が発表した「今年の新語 2022」。そこで大賞に輝いた「タイパ」という言葉をご存知でしょうか?
タイパとは、タイムパフォーマンスの略で、時間対効果のことを指す言葉で、若手を中心に使われるようになったもの。動画の倍速視聴や、ながら見といった時間を効率良く使う行動を重視している人が多いようです。
キャリア志向にもその傾向は現れているようで、「配属後からすぐに希望の部署で働きたい」「時間を無駄にしたくない」と、内定後から配属先に向けてアピールする「配活(配属活動)」に励む若手も。ぜひ、参考にしてください。