人事・採用担当者の「ちょっと困った...」をスッキリ解決!
今年よく聞いた「人的資本経営」について教えてください。
2020年9月、経済産業省から発表された「持続的な企業価値の向上と人的資本に関する研究会報告書~人材版伊藤レポート~」により、関心が高まった「人的資本経営」。
人材を「資本」として捉え、その価値を最大限に引き出すことで、中長期的な企業価値向上につなげる経営のあり方です。
変化が激しい社会状況の中、持続的な企業価値をもたらしてくれるのは人材であり、人材を「資本」として捉え、人材の成長に「投資」する経営に注目が集まっています。
背景には、これまで企業の価値として利益・売上などの財務評価が重視され、利益拡大を追求することで環境汚染や労働問題など社会課題が引き起こされたことがあります。
その結果、世界的にSDGs(持続可能な開発目標)、ESG(環境・社会・企業統治)が重視されると共に、情報開示が求められるようになってきました。
国内では2021年6月に、東京証券取引所が公開した改訂コーポレートガバナンス・コードで、人的資本の情報開示に関する項目を新たに追加した他、海外では人的資本の情報開示に関する動きがさらに活発化しています。