人事・採用担当者の「ちょっと困った...」をスッキリ解決!
社員が会社に伝える退職理由と、会社に伝えない「ホンネの退職理由」があると知りましたが、退職者本人はなぜホンネを伝えないのでしょう?
求職者1万人に「退職の報告」に関して実施したアンケートによって、会社に伝えた「退職理由」と、会社に伝えなかった「ホンネの退職理由」に、大きなギャップがあるとわかりました。
●会社に伝えた「退職理由」
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1位「新しい職種にチャレンジしたいため」
2位「別の業界にチャレンジしたいため」
3位「自身の病気・怪我のため」
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●会社に伝えなかった「ホンネの退職理由」
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1位「職場の人間関係が悪い」
2位「給与が低い」
3位「会社の将来性に不安を感じた」
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では、なぜ会社に伝えなかったか理由について聞いてみると、
20代の回答は、
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1位「円満退社したかったから」
2位「話しても理解してもらえないと思ったから」
3位「引き留められるのが面倒だと思ったから」
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という順位になりました。特に3位の「引き留められるのが面倒だと思ったから」は、30代以降と比較して圧倒的に多く、多くの企業で20代を退職慰留している状況が見て取れます。
その視点で、もう一度会社に伝えた「退職理由」上位を見てみると、チャレンジと健康面を理由にしており、企業側に「残念だが退職も仕方がない」と思わせる内容になっているようにも見えます。
●「退社したい意志は変わらないので、退社日まで穏やかに円満に過ごしたかったから。」
●「残る人の気を悪くする必要はないと思ったから。」
●「過去先輩が退職するときに話し合いが長引いて苦労している姿を見て、余計なことは言わないようにした。」
というフリーコメントも集まっています。
退職報告の際にホンネを聞こうとするのは難しく、普段から1on1などで密にコミュニケーションを取ることや、第三者の同僚を介して不満を聞いておく等、報告前にどれだけ退職意向を察知できるかが大事なポイントです。
以下も参考にして下さい。
●エン転職1万人アンケート: 「退職の報告」について
https://employment.en-japan.com/enquete/report-89/