人事・採用担当者の「ちょっと困った...」をスッキリ解決!
新卒で入社した20代若手社員の離職が増えています。退職理由から、会社や部署に何か問題があれば改善したいと思っていますが、明確な退職理由が聞き出せません。参考になる情報があれば教えてください。
求職者1万人に「退職の報告」に関して、アンケートを実施しました。
まず、退職の報告を「最初にした人」を聞くと、「上司」66%と最多。
退職報告のタイミングは、「退職希望日の1ヶ月以上~2ヶ月以内」が半数以上となり、平均的な退職報告の流れが見て取れます。
では、その退職報告の際に、どんな退職理由を報告したか聞いてみました。
20代の結果を見ると以下のようになりました。
----------------------------------------------
1位「新しい職種にチャレンジしたいため」
2位「別の業界にチャレンジしたいため」
3位「自身の病気・怪我のため」
----------------------------------------------
一方、退職報告の際に「本当の退職理由」を伝えたかと聞いてみると、なんと約4割の人が「伝えていない」と回答しました。
では、伝えなかった本当の退職理由はなんだったのでしょうか。
----------------------------------------------
1位「職場の人間関係が悪い」
2位「給与が低い」
3位「会社の将来性に不安を感じた」
----------------------------------------------
会社に伝えた退職理由と比較してみると、まったく違う退職理由が浮かび上がりました。確かに面と向かっては言い出しにくい退職理由です。
もし、会社の改善を検討したい場合は、このホンネ部分を聞けるかどうかがポイントです。退職の報告の際に、「今回の退職理由とは別で」と前置きをした上で、会社や仕事、人間関係などへの不満をそれとなく聞き出しましょう。
「組織をより良くするための意見が欲しい」というスタンスで耳を傾ければ、退職意向の社員も胸襟を開いてくれる可能性があります。
以下も参考にして下さい。
●エン転職1万人アンケート: 「退職の報告」について
https://employment.en-japan.com/enquete/report-89/