人事・採用担当者の「ちょっと困った...」をスッキリ解決!
男性で育休を取得する人は少ない印象なのですが、現時点での取得率はどれくらいですか?増えているんでしょうか?
厚生労働省から令和4年7月に公表された「2021年度(令和3年度)雇用均等基本調査」によると、男性の育児休業取得率は9年連続で上昇し、過去最高の13.97%。前年度からは1.32ポイント増となっています。
10年前の2011年度時点では、男性の育児休業取得率は2.63%(※)であり、取得率は5倍強。男性労働者の約10人に1人は育休を取得している状況です。
(※)2011年度は、岩手県、宮城県及び福島県を除く全国の結果。
とはいえ政府は、2025年までに「男性の育休取得率30%」を目標として掲げており、大きな乖離がある状況です。2022年10月1日以降、順次施行される「改正育児・介護休業法」により、どれだけ取得者が増えるかに注目が集まっています。
また、男性が育休を取得した期間を見ると、「5日~2週間未満」が 26.5%と最も高い結果となりました。次いで「5日未満」が 25.0%となり、合計して全体の半数が数日から2週間以内の育休を取得しています。
他、「1ヵ月~3ヵ月未満」は24.5%。「3ヵ月~6ヵ月未満」5.1%と期間が長くなるにつれ減少。6ヵ月以降、最大18ヵ月未満までの人は合計して5.3%となりました。
今後、男性社員から育休取得の相談は確実に増えていくため、現状の取得状況などはぜひ参考にしてください。