人事・採用担当者の「ちょっと困った...」をスッキリ解決!
辞めて欲しくない退職意向の社員に対して、慰留をしたいのですが、各社どのくらいの確率で慰留できているでしょうか?また、慰留方法についても教えてください。
以前、人事のミカタにおいて人事担当者向けにした「退職慰留」に関する調査では、退職慰留のおおよその成功率を聞きました。
結果、もっとも多かったのは「1%~10%」。10人退職相談があれば、1人引き留めできるかできないかという確率のようです。とはいえ「51%以上」の退職引き留めに成功している企業もあり、まずは慰留してみることが大事でしょう。
ちなみに、慰留をする際「退職理由を解消する条件提示を行なっているか」という質問には、「特に条件を提示していない」企業が半数以上でした。理由は、「悪しき前例になる」、「条件提示によって退職慰留ができる人材は、また何かをきっかけに退職しようとするから」というコメントが集まりました。次いで慰留条件として多かったのは「他部署への異動」、「昇給」でした。
退職慰留のポイントは、まず「退職意向者のホンネをつかむ」が挙げられます。
退職意向を示してきた社員の話を正面から受け止めましょう。きちんと話を聞く姿勢を見せることで、胸襟を開いてくれる可能性が高まります。間違っても、「何故辞めるのだ!」といった叱責はいけません。固く心を閉ざすことにつながります。
また、「辞めると言った社員の悩みを”早急に”解決する」ことで、慰留できる可能性が上がります。
人間関係が理由であれば、可能な限り早く「部署異動」などの対応が有効です。「後でなんとかする」などの口約束をすると、不信感が大きくなりますし、社内で話が漏れれば、他の社員への影響する可能性があります。ご注意下さい。
加えて、慰留する場合、現場と人事でどう協力するかなど、すりあわせておくことが重要です。参考にしてください。