人事・採用担当者の「ちょっと困った...」をスッキリ解決!
オンライン面接で、レコーディング(録画)を行うことを面接の最初または、メール文にご案内していましたが、レコーディングの際にキャンセルされました。肖像権の侵害、音声だけのレコ―ディングでよいのではないか?など、該当の応募者からご意見を頂いたのですが、、法律的な見解などあれば教えてください。
しかしながら応募者の方の不安も一理あり、企業としてコンプライアンスを重視するのであれば、個人情報の利用についてよく説明し、同意を得てから行うことをお勧めします。
応募に当たって個人情報を取得し、面接を録画することについて説明すべき事項としては
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1.個人情報の管理責任者
2.提出された個人情報や録画映像の利用目的(採用選考以外に使用しないこと)
3.応募者の個人情報、録画映像を第三者提供、採用選考の委託はしないこと
4.面接録画に応じることの任意性と応じなかった場合に生じる結果
面接録画に応じることは任意ですが、応じていただけない場合は、
選考上不利益を蒙る可能性もあるということ。
5.個人情報に関する権利
応募者の方々は、ご自身の個人情報の開示等(利用目的の通知、開示、
内容の訂正・追加・削除、利用の停止または消去、第三者への提供の停止)に
関して、相談窓口に申し出ることができるということ。
6.個人情報に関する苦情、相談窓口
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などが考えられます。
面接の録画が外部に流出することや、採用活動以外で他部署の者に見られるようなことがあっては、企業のイメージダウンや企業コンプライアンスを問われることになります。採用活動に当たりましても、応募者の個人情報の取扱いについて、今一度社内ルールを確認してみてください。
最後になりますが、オンライン面接を録画することの企業側のメリットは、選考に迷った際に録画映像を見直すことや、面接に立ち会わなかった採用責任者が確認のために視聴できる等、より確実な選考に繋がります。
採用面接のオンライン化は過渡期にあたり、求職者側で疑心暗鬼が生じている状況かもしれませんが、より良い選考になることは求職者にとってもメリットになります。貴社の個人情報の取り扱いに関する説明は実施した上で、「録画することでしっかり選考したい」という採用に関する姿勢も事前に説明していくと良いでしょう。