人事・採用担当者の「ちょっと困った...」をスッキリ解決!
毎年、GW明けに心身の調子を崩したり欠勤する若手社員が散見されます。
いわゆる五月病の症状かと思うのですが、ワクチンのような予防策はありますか?
「仕事に意欲が持てない」
「もう辞めたい」
「実はやりたかった仕事があった」
新社会人や新入社員が、そんな不満を漏らし始めるGW明け。いわゆる「五月病」ですが、企業人事としては体調不良や欠勤に繋がり、心配になる時期ですね。なんとか予防したいというお気持ち、理解できます。
これまで五月病は、大型連休を挟み、社会人としてのペースが崩れた(学生気分に戻ってしまった)ことで起きるメンタル不調・モチベーション低下と見做されてきました。
しかし近年、「入社後の活躍や定着」に関する学術調査等が進むことで、入社3か月以内に仕事のモチベーション・就業の継続意向を低下させる人は一定以上存在することが判明しています。
また、仕事のモチベーション・就業の継続意向を低下させる人ほど、「現実と理想のギャップが高い」こともわかりました。リアリティショック(現実に衝撃を受ける)とも呼ばれますが、これこそが「5月病」の要因と言われるようになってきています。
・仕事が思った以上に面白くなかった
・職場が思った以上に厳しかった(逆にゆるすぎた)
など、新社会人や新入社員にとっては想像がつきにくく、
過剰になりやすい期待。それらを事前に冷却しておくことが
予防策(ワクチン)となります。
本来であれば選考活動時がベストですが、
入社前に自社の良いこと・課題など現実を伝えるRJP
(Realistic Job Preview)を実施すること。
加えて、入社後の1on1や面談を通して、
現実とのギャップを受容できるよう考え方を広げてあげたり
配置の工夫をすることが有効です。ぜひ参考にしてください。