人事・採用担当者の「ちょっと困った...」をスッキリ解決!
社員のメンタルヘルスケアを目的に、研修導入を検討しています。その中で「レジリエンス」研修というものがあり気になっています。言葉の意味から教えてください。
レジリエンス(resilience)は、日本語訳をすると「弾力」や「復元力」、「回復力」を意味する言葉です。
元々、「(物理的な)外の力からのゆがみを跳ね返す力」という意味で、物理学で使われる言葉でしたが、心理学に転じて使われるようになりました。
ちなみに、誰でも知っているストレス(stress)という言葉も、元々は物理学の言葉であり、「外の力からのゆがみ」と訳され、レジリエンスと対をなす言葉です。
ビジネスにおいては、仕事における強いストレスをなかったことにするのではなく、ストレスに直面した際、受けとめ、跳ね返したり、適応する力として使用されるレジリエンス。近年、国内外でのビジネス競争が激化し、変化の激しい事業環境下、メンタル不調者が増えるにつれ、注目が集まるようになっています。
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レジリエンス向上のための研修
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近年、レジリエンス向上に向けた企業向け研修やトレーニングが増加しています。
告知されている研修のカリキュラムを確認すると、多くの場合「感情のコントロール方法」や「自尊感情、自己効力感の取得方法」に関して、時間を割いている傾向があります。
具体的には、仕事でストレスを受けた時の、受けとめ方や捉え方、さらにネガティブになった時の切り替え方といった感情のコントロール方法。そして、自分の強みや弱み、自分はできるという効力感を得る方法など。
従来のメンタルケア研修とは違い、自身の感情の癖や対処法の習得に重きを置く研修が多いようです。
ぜひ、研修の検討時に参考にしてください。