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Q

「同一労働同一賃金」とは何を基準にしていますか?

同じ部署で作業をしていても経験・責任・熟練度によって同一労働とは言えません。ましてITのプロジェクトでは何をもって同一労働同一賃金になるのか?何か基準はありますか?

A
厚生労働省では同一労働同一賃金ガイドラインを発表しています。

このガイドラインでは、同一企業・団体におけるいわゆる正規雇用労働者と非正規雇用労働者との間で、待遇差が存在する場合に、いかなる待遇差が不合理なものであり、いかなる待遇差は不合理なものでないのか、原則となる考え方と具体例を示したものです。

基本給、昇給、ボーナス(賞与)、各種手当といった賃金にとどまらず、教育訓練や福利厚生等についても記載されています。

例えば、基本給では「労働者の能力又は経験に応じて支払うもの 、業績又は成果に応じて支払うもの、勤続年数に応じて支払うものなど、その趣旨・性格が様々である現実を認めた上、それぞれの趣旨・性格に照らして、実態に違いがなければ同一の、違いがあれば違いに応じた支給を行わなければならない」とされています。

昇給については 、「労働者の勤続による能力の向上に応じて行うものについては、同一の能力の向上には同一の、違いがあれば違いに応じた昇給を行わなければならない」とされています。

このように、同じ部署であっても経験・責任・熟練度に差があるのであれば、その差に応じた待遇を行うことが同一労働同一賃金の原則的な考え方となります。

参考URL 厚生労働省「同一労働同一賃金ガイドライン」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000190591.html

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